第11話

「あのクッキー、本当に美味しかった。お母さんとかに頼んだの?」

「俺が作ったんだ」

智也は照れ臭そうに頭を掻いた。

「本当に?お菓子作りが好きなの?」

「うん、そうだよ。小学校の時から作ってたからね」

「そうだったんだ」

休み時間の時、有紀と智也は廊下で話をしていた。

「有紀ー!」

教室から友達が呼ぶ。

「じゃあね」


「有紀、近頃三浦とよく話してない?」

友人の一人が言った。

「え、そうかな」

「まさか三浦に興味があるんじゃ…… 」

「クラスメートの1人だよ」

「そうよねー。有紀はもっとレベル高いよね」

「…… 」

そうかな。三浦君は素敵な人だけどな。

有紀は友人達の話を聞きながら思った。


智也は剣道部に所属している。

祖父の影響で3歳から剣道を始めた。

現在は2段の腕前である。

中学校の時、県大会で3位になった実力があ

る。

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