第9話

「本当はあのケーキ、大河君じゃないでしょ

う?」

暗い夜道に街灯の灯りが一つだけ点いている。

美羽がコンビニに行くからと言って、真樹と外を歩いていた。

「何でそう思うの?」

「紗来が凄く喜んだから」

「大河からだって言えば、何でも喜ぶよ」

真樹はそれ以上は何にも言わなかった。

「真樹ちゃん、いい男だね」

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