第7話
環奈の恋人を取ったと言う事で、さゆりは友人達に仲間外れにされていた。
「私、それを止めろと言う勇気がなくて…… 」
ある日、カウンター席にたまたま他の女子高生の姿がなく、話しかけられる感じだったので、環奈は話を切り出した。
「それは辛いね。そうされる事で君…… 」
「高瀬環奈です」
「環奈ちゃんは余計に辛くなるのにね」
優弦の言葉を聞いて環奈は涙ぐんだ。
この人はどうして分かるのだろう。
さゆりは高校入学してからの一番仲の良い友達だ。相談も沢山して来た。大事な友達だから失いたくない。イジメなんか望んでいない。
環奈は涙をポロポロ零した。
「ごめんなさい…… 」
優弦は気付かないふりで、洗い物を片付けていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます