第3話 モテない男の武器はなに? 1
「OKわかった。とりあえず田中君、僕と明美君に一杯おごってくれるかな?」
相談料としてお金は取ってないけど、飲み物くらいは出してもらうようにしてる。店のことを考えて売り上げ貢献するオーナーの鏡だねぇ。まぁ、明美君が怖いからなんだけど。
「あ、気づくかなくてすいません!なんでもお好きなの飲んでください。」
お。シャンパンでもおろしていいんか?なんでもいいんだな?
「それでは私はビールをいただきますね。ネイトさんはいつものハイボールでよいですよね?」
明美君とは長い付き合いだし、完全に考えを見透かされてるね。
「明美君は相変わらず厳しいねぇ」
「ネイトさんの考えることはだいたいわかりますからね。」
「とりあえず話を戻そう。田中君、不特定多数の女性と深い関係になりたいということだけど、君は今まで彼女がいなかった。ということだが、そういう経験はあるのかい?」
一旦、情報収集のためにストレートに確認してみる。
「そういう経験というのは女性とスケベをしたことがあるのかということですよ。」
ビールとハイボールをもってきた彼女は田中君にそういった。
「明美君!?もういいから君はあっちでほかのお客さんの接客しててもらえるかな!?」
そう言って彼女はを追い払う。彼女は「いただきます」と田中君に告げてから他のお客さんの接客に戻った。
「ごめんね。田中君。うちの店、アレだからさ。どうしてもみんなオブラートに包むのが苦手でさ。」
「いえいえ。明美さんみたいなキツめ美女にああいってもらえると逆に興奮します。ご褒美ですね。ありがとうございます。あ、経験の話ですよね。お恥ずかしながら俺、そういったお店でしか経験がないんですよ・・・」
こいつ物怖じしないし中々レベル高いな・・・
「ありがとう。ところで田中君はサラリーマンでよかったよね?仕事で目標を立てたりするよね。短期的な目標と中長期の目標とか。」
まずは短期的な目標として素人童貞の卒業を目指すべきかな。
「はい!仕事柄、売り上げに追われますし目標を立てて推進、見直しすることはよくやってます。」
「モテる男になるためには仕事と同じく、目標を立てることが大事だと思うな僕は。だからまずは短期的な目標として素人童貞卒業を目指さないかい?将来、自分があるべき姿としては不特定多数の女性と遊べる男になるのは長期的な目標として考えてもらって。」
モテる男は仕事ができる。僕が尊敬?する先輩に昔言われた言葉だけど、目標立ててそこに向かって推進していくのは仕事にせよ、遊びにせよ大事だと思うんだよなぁ僕は。
「その上で君の武器、アピールポイントを一緒に考えようか。」
さてさて、田中君のアピールはポイントはなんだろう。
絶対に働きたくない男、BARのオーナーになる 辛酸鬼六 @onirock
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