第12話 初めての武器
カンブリア帝国に着くと、馬車を降りてすぐに武器屋を目指した。
カンブリア帝国には【道具屋】、【防具屋】、【武器屋】がある。
店の外にはそれぞれの店の看板が出ており、【武器屋】の看板は剣の絵が描かれていて、とてもわかりやすい。
通りを歩いていると【武器屋】の看板が見えてきた。
中に入るとカウンターがあり、奥には店主とみられる店員が立っていた。
『いらっしゃい』
『こ、こんにちは』
『今日は何をお探しですか?』
『えっと、【勇者】と神託を受けたので、討伐に出る前に自分に合った武器を練習しておきたくて、【勇者】は皆さんどの武器を買われることが多いですか?』
『ほう。【勇者】ですか。でしたらどの装備品もご使用できるかと思います。あとは好みや予算によりますね。』
そう言って店主は並べられている武器の一覧表を出してくれた。
そこには、
竹槍 10G
檜の棒 20G
棍棒 60G
銅の剣 180G
と書かれていた。
正直言うと、しっかり装備は揃えたい。そうなると銅の剣が欲しいが、、、
180Gか。。。
母さんに貰った50Gではとても予算が足りないな。
『オススメはありますか?』
『ご予算は?』
『50Gです』
『なるほど。でしたら檜の棒ですね。ただ、檜の棒で素振りをして、筋力を付ける分には良いですが、剣の扱いを覚えていきたい場合、剣の型を練習していくにはやはり剣を使用された方が良いかと思います。』
『そうですか、、、』
『この一覧には載せていませんが、練習用の木刀もありますよ。練習用ですので、実際の戦闘に使うには耐久性に問題がありますが』
『え!?それを見せていただけませんか?』
『ちょっとお待ちくださいね』
『これが木刀になります。値段は5Gです。』
『これください!!』
『ありがとうございます』
5Gを支払い、木刀を受け取った。
『色々とありがとうございました』
『また来てくれよな!!』
最後の挨拶だけノリが違うような違和感を感じたが、頭を下げ店を後にした。
家に帰ったら、さっそく今日から素振りをやろう。
そう決意し、馬車乗り場へと向かった。
初めて手にした武器を持って。
と言っても練習用の木刀だけど、少しだけ強くなったような気持ちと、戦闘職である事を少しだけ実感させられて複雑な気持ちだった。
ステータス
名前 カリス
レベル 1
HP 27
МP 8
性別 男性
種族 人間
職業 【勇者】
スキル なし
魔法 なし
攻撃力 8
防御力 6
力 7
身の守り4
体力 14
素早さ 4
賢さ 10
運の良さ4
装備
木刀 攻撃力+1
布の服 防御力+2
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