第2話
「あの森の先はどうなっているの?」
「リズ、ダメよ。『月光の森』には近づいてはダメ」
リズは、村の外にとても興味を持つ少女だった。住んでいる村は『月光の森』と呼ばれる森に囲まれていて、森を抜けなければ他の村へ行くこともできない。
『月光の森には精霊が住んでいる。普通の人間は一度入ってしまえば、二度と出ることができない』
リリィはそう言い聞かせられて育ってきた。
一度だけ、リズは聞いてみたことがある。
「じゃあ、どうして行商人のおじさんたちは入ってこられるの?」
「それは……おじさんたちが特別だから」
「じゃあ私も!」
そう言ってしまったあとどれほどそれが危険か怒られてしまって、話はそれきりになってしまった。しかし、今現に、リズは月光の森を歩いている。
次の更新予定
2024年11月25日 20:04
2024年11月26日 20:04
2024年11月27日 20:04
…
月光の森と導かれたもの 及川稜夏 @ryk-kkym
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。月光の森と導かれたものの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます