貞操逆転世界でお爺さんに優しくしたら許嫁が獲得しました

@kaminetu

第1話

子供がサッカーで遊んでる様子を見ながら俺は通り過ぎた。すると少年がサッカーボールを勢いよく蹴る。

 

「あやっちゃった圭くん」

「俺が取りに行くぜオラオラ」

 

 そのボールを追いかけて圭少年は走る。圭少年はボールに追いつく。だがそこは信号が赤で車が圭少年に向かって突撃しそうだ。

 

「危ない圭くん」

 

 そう思った俺は懸命に走り、なんとか間に合った。少年を逆方向に押して助けてなんとか救えたと思った。だが俺は押した反動で車道の方に体が転んでしまった。その瞬間俺はそのまま轢かれてしまう。

 

「大丈夫お兄さん」

「これやばいんじゃないか?」

 

 そんな声が聞こえるがもう目が開かない。

 

 俺が目を開けると病院だった。ところがナースからステータスと書かれているものが見えるようになった。

 

ーーー

ステータスを見えるようになって2カ月が経過した。まだ入院を終えていなく満足できない味つけにしょんぼりしながら家で帰れる日を今か今かと待つ。

 

 看護師が入ってきた、だが疲れているようだ。気になった俺はステータスで秘密を知ろうとした。そしたら看護師がよく悩んでいるおじいちゃんの名前が出てきた。そのおじいちゃんに無理難題を言われてどうやら困っているらしい。

 

俺は心配になり話しかけてみた。

 

「大丈夫ですか?体調悪そうですけど」

 

 すると看護師は笑いながら大丈夫よと無理して笑っている。でもどこからどうみても疲労を感じているようだ。

 

 もう少し情報を探るべく看護師と話したかったがどうやらすぐに戻らないといけないらしい。そのため俺は再び暇になった。

 

 すると俺の部屋におじいちゃんが入ってきた。そして俺に向かって「ワシの部屋になんのようじゃ!!」と怒ってきた。俺はこの部屋から一歩も出ていないため怪しいことはない。だがお爺さんは俺の部屋ではなくお爺さんの部屋だと思っている。

 

お爺さんのステータスを覗き見るとなんと看護師が噂しているお爺さんだった。

 

「お爺さん、ここは僕の部屋です出て行ってくれませんか?」

「なんだとワシに逆らうというのかお主覚悟はできておるかのう」

 

 そう威厳たっぷり言ってくるのでなんか偉そうに感じるが売れない小説家だ。売れなくて自信だけはありプライドもある。だがお爺さんは、手が自由に身動きできなく小説家の夢を断念している様子だ。

 

「お爺さんはもしや小説家ですか」

 

ちょっと苦しいかもしれないが聞いて見ることにした。するとそうじゃがと頷いて答えてきた。

 

「やっぱり」

 

と頷き何故小説家にと聞くと

 

「ワシは天才じゃから凄い小説がバンバンかけると思ったのじゃ。だがやってみるとうまくいかん。でも自信はある。今ならもっと凄い作品を書けそうだわい」

「なら続ければいいじゃないですか?小説家の夢を諦めるなんて勿体ないですよ」

「手が動けばの話じゃ」

「まだ言葉を話せますよ。声を聴かせて機会に書いて貰えばいいんですよ」

「うんわかったお主のいうとおりじゃ。まだワシも頑張っていい作品作る気になったわい。ありがとうのう

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