人生の最期を迎えたはずが、目覚めたのは乙女ゲームの世界。そのうえ自分が転生したのは、悲劇的な最期を迎えるはずの悪役神官。
リュシアンとして生きることになった主人公は、推しカップルの破滅エンドを避けるために奔走します。ゲームの知識を駆使してもシナリオ通りには進まない現実に直面するたび、少しずつ未来が変わっていく様子が心を惹きつけます。イアサント姫との距離感が変化していく様子も微笑ましく、物語に奥行きを感じさせます。
運命に抗うことはできるのか。決められた結末を変えようとするリュシアンの選択はどんな未来をもたらすのか。最後まで目が離せませんでした。