そこに私は居ません
クライングフリーマン
そこに私は居ません
1. 葬儀について
通夜や告別式に「仏滅」や「友引」を避けるのは、「迷信」です。
所謂、六曜は大正時代に流行った「占い」です。
今で言えば、星座占いや血液型占いと同じです。根拠はありません。
365日を6日単位で回っていると勘違いされている方も多いと思いますが、勝手に因縁づけた結果です。
ある時、テレビで、大元締めの「神〇官」の宮司さんが暴露してしまいました。
「大安」を、その年の1月1日と6月1日を起点として「配置」したスケジュールだと。
それで、慌てて「協議」で配置するようになったとか。
そもそも、神社式の風習を仏教に持ってくるのはおかしいですね。
今回の当家の葬儀は、六曜の関係ではなく、「火葬場」の都合でした。
拘れば、もっと先にずらさなければいけないことでした。
遺体は、冬場とは言え、放置すれば腐敗が進みます。
昔はドライアイスでしたが、今は「保冷剤」です。
どこかの、おかしな人が「CO2がー」と言ったお陰です。
宗教の儀式に「付け焼き刃」の化学を持ってきてもねえ。
横道にそれますが、「地球温暖化」も「CO2問題」もでっち上げのデマだと聞いています。
さて、拙作にも書きましたが、葬儀で「相続」の話はタブーです。
それでは、先にもお話した法事のお話。
法要は「七なのか」という考えの行事で、食事がつくと法事、というそうです。
所謂「四十九日」「満中陰」までの法事は、7日毎に、坊さんにお参りして頂き、あの世の「三途の川」を越えてから、故人は「裁判」されるそうで、この世での「悪い行い」をチェックされるそうです。
満中陰は、「卒業試験」をパスした「お祝い」を意味しているそうで、紅白のお饅頭をお供えすることもあります。
「不祝儀」の香典などは、宗派にもよりますが、「御神前」「御仏前」に分けているのは、満中陰以前か以後かによるようです。
マナー講座の先生は、厳しく言いますが、気にする必要はないと思います。
「喪主」は、親族によって決めますが、「通例」として故人の配偶者、長男、その他の優先順位です。私の父の葬儀では実は、私は母の代理の喪主でした。
喪主は「裏方」であり、遺族側のMCです。「私が」とか立候補するものではありません。
2,月参りについて
「月命日」は、故人の亡くなった日と同じ日のことで、「月参り」とは、その日に近い日の法要ですが、満中陰までの法事と区別して「普通の仏事」という考え方もあります。
満中陰までは「義務的」ではあっても、「月参り」は「任意」です。
ここで、悪口を書きます。某宗教団体では「毎月お布施で大変でしょう?」と印象操作で勧誘するそうですが、「義務的」なのは、「満中陰」までと「年忌」以外は、開催は檀家次第です。尚、命日と同じ「月日」は「祥月命日(正月ではない)と言い、「逝去記念日」なので、法要する場合もありますが、任意です。
「お布施」は、坊さんに払う「供養料」なので、月参りしない家では、「お布施」を毎月用意する必要はありません。「会費」ではないのですから。
俯瞰してトータルで考えれば、亡くなった年以外は、お寺は儲かりません。葬儀のお布施は、地域・宗派によって相場が違うようです。法事のお布施もです。
3.年忌について
これも誤解している方がおられますが、「1回忌」や「3周忌」はありません。
「1周忌」は、亡くなった次の年の「祥月命日」であり、「1年後」のカウントであり、「3回忌」以降は、亡くなった年も数えてのカウントです。「7回忌」は7年目、13回忌は13年目です。
母は「7回忌」までが妥当と言っていました。
4.魂について
「私のお墓の♪」という歌がありましたが、仏壇にもお墓にも魂や幽体が存在する訳ではありません。
お墓も、仏壇の「ご位牌」も「よりどころ」であって、私なりの解釈に過ぎませんが、「よりどころ」を通じて読経したり、拝んだりすることが、あの世に逝った人とのコンタクトだと思います。
先の、某団体では、お供え物が見えないから、と前後逆に置くようですが、仏壇の中に亡くなった人がこちら向きに座っている訳ではありません。
仏壇の中から、お供え物の「品定め」をする訳もありません。
「お盆」に、茄子や胡瓜を「馬」「牛」になぞらえてお供えするのは、あの世から「やってくる」から。仏壇の中に「待機」しているなら、茄子や胡瓜は要りません。
「初盆」に、「臨時宿泊施設」を設置するのは、「はるばる」やってくるから、初めてだから探しながらやってくるから疲れている、という考え方からなのでしょう。
ネットで調べたことを基準に思いつくまま、私見を述べました。
異論はあるかも知れませんが、参考になれば幸いです。
―完―
そこに私は居ません クライングフリーマン @dansan01
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