第18話

『んん…』


下から上手に舐めてくる。



あたしは目の前の壁に両手をつき、しばらく耐えていた。


その人の舌は、あたしの気持ちいい所を『的確』に捕らえてくる。



同じ所を舐められても、何も感じない時の方が多い。そういう時は『演技』で声を出す。



だけど、この時は違った。


きっと『テクニシャン』って言葉は、こういう人に使うんだろう。



(やば…)



そう思った瞬間、体勢を崩され、今度はあたしが寝転がされた。


『あ…』


首や胸やカラダに、たくさん愛撫され。太ももを舐められる。


(やばい…やばい)


あたしの足の方から客の顔が上に戻ってくると、もう一度唇にキスをされた。

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