第17話 好きな声優の彼氏になる一歩を踏み出した!

 番組の収録が行われるのは基本的に平日が多い。土日は事務所が休みだからだ。


 マネージャーは土日だろうと当たり前に稼働するが、事務所とのやりとりができない以上、何かあった際のリスクを考慮して収録は平日に設定される。もちろん、土日はイベントが多く、タレントのスケジュールを確保し辛いというのもある。


 当然、オレが参加する番組も平日の収録だが、そうなると今までの様に別の仕事をフルタイムで働きながらラジオの仕事を続ける、というのはかなり難しい。


 今まで授業は土曜日だったし、刻土さんの都合で授業が平日に移動する場合は、有給を使って何とかしていた。しかし毎週、もしくは隔週で平日に休みを取るのは流石に会社にごまかしも聞かないので、早い段階で正直に現状を話して、今後の事を相談した。


 その相談の結果、今までの正規雇用から契約雇用に変更となり、代わりに収録がある日は休みにするという都合のいい出勤形態にしてもらった。


 しかも、ラジオの方で目が出て、そちら一本でいけそうであれば、そのタイミングで退職しても良いという破格の条件でまとまった。


 普通なら首にされても文句を言えないところだが、それなりの期間を勤続していたのと、上司と良好な関係を築けていたおかげでこんな無理が通った。


 職場の仲間にも事情を話し「申し訳ねー」とお休みを貰ったワケだが、他の見習い的なポジションの人達はどうやってやりくりしているのだろう。かなり気になる。みんな融通の利くアルバイトなんかをしながらやってるんだろうか。



「有能な人でも、働き先の会社と折り合いが付かずディレクターを諦める……絶対ある話だよな」



 オレは会社やその同僚達に後ろめたさを感じつつ、初めて生徒ではない立場として栄化放送入りした。


 今までは地下駐車場の入り口から入っていたのだが、今は正真正銘の入館証を持っている。なので、二階の受付から堂々と入館した。つい最近までアカデミー生だったのを考えると、少し誇らしげに思えてしまう。


 エレベーターに乗って十階へ。以前刻土さんと打ち合わせしたスペースで顔合わせ諸々をするらしい。時間より十分早く打ち合わせスペースに向かう。


 B&D制作部の中は見知った事務局の人や、おそらくディレクターであろう人達がデスクで仕事をして(ゾンビになつて)いた。邪魔にならない様に挨拶をして、件の打ち合わせスペースに座って待つ。


 事前にもらって何度も見返している台本を出して、もう一度目を通す。内容はもうほとんど頭に入っているが、何もせずぼーっと待つのは気が引ける。


 それから時間がいくらか経過し、ディレクターと思わしき眼鏡の男の人と、ぽっちゃり系の作家と思わしき人がやってきた。二人で仲が良さそうに話していたが、オレを見ると二人揃って席に駆け寄ってきた。



「あ、ごめんね。もしかして遅刻した?」



 そう言って眼鏡をかけている方が時計を見る。すいません。オレが勝手に早く来ただけです。



「早いねー。五分前行動なんて偉いよ」



 軽い口調でそう言ってくれるこの方、なんかどこかで見た覚えがあるぞ。



「佐久間くんだよね。俺はディレクターの百道。こっちは構成作家の山崎君です。よろしくね」


「山崎です。よろしくお願いします」



 やっぱりこっちの方が作家か。そしてオレと同じ匂いがするのも気のせいじゃはないだろう。



「あれ? 佐久間くんって、前にこの番組のイベント手伝ってくれなかった?」


「イベントですか? ……あ」



 百道ディレクターから言われて思い出した。前にメディアプラスホールでのイベント手伝いをした時、スタッフリーダーをやってくれてた人だ。


 しまった。こういう出会いがあるから、会った人の顔は覚えておく様にしているのに。あの頃はまだ慣れていなかったから記憶できていなかった。



「そうです! 百道さんはあの時スタッフリーダーをされてましたよね?」


「そうそう! いやー、あの時はありがとうね佐久間くん。凄く張り切って動いてくれてたから記憶に残ってるよ。まさか、あの時のお手伝いさんが同じスタッフになるなんて奇遇だね」



 話のキッカケが出来たおかげで話しやすくなった。しかも頑張っていたと覚えてもらってて嬉しい。



「ありがとうございます! 初めてなので手慣れていない事も多いですが、頑張ります!」


「佐久間くんラッキーだぜ。この番組、プロデューサーもたまにしかこねぇし、結構ゆりぃからさ。しっかりみっちり覚えれっぜ」



 山崎さんがグフフとでも言わんばかりの笑みをこぼしている。


 ――百道さんも山崎さんも、オレが緊張しない様に気を使ってくれているのがすぐに分かった。絶対この人たちいい人達だ。



「佐久間くんは三月までアカデミー生だっけ。今年の卒業制作のゲストって誰が来たの?」


「自分達の方は安木寧々さんです」


「安木さんか。あの人いい声してるよねー。どんな企画にしたの?」


「安木さんに見習い力士になってもらって、相撲クイズやってもらいました」


「ブフォッ!」



 山崎さんが、飲んでいたお茶を噴き出した。



「おおい山崎くん!? ごめん佐久間くん! 彼って笑い上戸だから沸点低いんだ!」


「す、すまん。まさかの企画だったんで吹いちまったわ……」



 百道さんがティッシュを取り出して、山崎さんが自分の噴き出したお茶を拭いている。


 この二人、仲良しな上に面白いな。



「しかし、あの安木さんに何故お相撲なの? 安木さんって相撲好き?」


「そうなんです。調べたら相撲好きなのがわかりまして」


「マジかー、凄く面白そうだね。聞きたいから、完パケ出来たら貸してもらえる?」


「是非是非!」



 マジか。現役のディレクターから聞きたいなんて言われるとは思わなかった。アカデミー生が作った作品なんて、言ってしまえば素人作品なのに。


 途轍もなく嬉しい! もうオレ一生百道さんの事忘れない!



「じゃあ、山崎くんもお茶を拭き終わったみたいだし、芹沢さんが来る前に軽く打ち合わせしておこっか」



 二人が台本を出したので、オレもボールペンを持ちながら台本を見た。



「この番組、もう一年半くらい放送してるんだけど、佐久間くんは聞いた事ある?」


「はい。アカデミーに入る少し前くらいから聞いていました。」


「そうなんだ! じゃあなんとなくの流れは分かるかな。音だしのタイミングとか、基本的なところはパターンがあるから、そこまで難しくはないと思うよ」



 ずっと聞いているので、構成や音素材の使い方はだいたい把握できている。言われた通り、そこまで複雑な操作はない。


「本番中は俺のフォローをしてもらって、本番前に色々と準備をしてもらいたいな。演者のドリンク準備はないけど、台本印刷とか、小道具を使う時もあるからその買い出しとか――」



 百道さんの指示が続く。


「細かい事はやりながら覚えていってもらうけど、まずは今日の本番を見て、現場の雰囲気を感じてもらうのが一番かな」


「わかりました」



 いきなり難易度の高い事を要求されなくて良かった。どんな要求でも頑張りますけどね!



「お、そだそだ。佐久間くんには俺らのラインループに入ってもらおっかな」


 山崎さんがそう言ってスマホを取り出したので、オレもスマホを取り出して、グループ登録をしてもらった。メンバーはオレを含めて六人登録されていた。



「一番上にいる灰谷さんってのが滅多に来ねぇプロデューサー。で、その下の藤村さんってのが、百道さんの前にディレクターやってた人」



 ん? このグループに芹沢って人が登録されている。



「これって、芹沢一果さんですか?」


「うん、そうだよ」



 百道さんがケロッと言うが、オレは内心かなりの衝撃を受けていた。



「何かあった時はこれで連絡をとるんですね。わかりました」



 な、なにぃぃぃぃ! 番組スタッフになると、声優さんと同じライングループに入れるのかよ! 個人で登録しあった訳じゃないけど、これなら声優さんと直接連絡が取れちまうじゃねぇかぁ! つまりコレは、まののんと同じ番組になれたら、その時点でラインが分かっちまうってかぁぁぁ!? ああああああああ! テンションあがるぅぅぅ!



「失礼のないよう気をつけます」



 当たり前だが、そんな喜びや驚きは顔に出さない。さも分かっていたかの様に平然とした声で返事をした。



「あ、言わなくても分かるこったけども、佐久間くん。芹沢さんを個人登録すんのはダメだぜ」



 当然とも言うべき注意事項を山崎さんから言われる。



「はい、理解しています。流石にタレントさんと個別に連絡を取ったりはしません」



 ですが、しかるべき時が来たらまののんとは取りたいと思っています。



「この現場はゆりぃけど、そういうのしっかりしとかねーとつまんねー事になっからさ……なっちまうんだわ」



 ニコニコしならがそう言う山崎さんの目は笑っていない。以前に、そのつまらない事が起こったんだろうな……。



「あ、お疲れ様でーす」



 オレ達が話しているところに、ひょこっと女性が入ってきた。


 話題の芹沢さんである。



 相変わらず愛想のある笑顔で、ふわっとした空気をまとっていた。イベント手伝いの時は、そこまでじっくり見ていた訳ではないが、至近距離で見ると、とんでもなく可愛い人だと分かる。小柄なのに姿勢が良く、髪はサラサラで目もぱっちり。同じ人間とは思えないくらい顔も小さかった。



「お疲れ様です。外、雨降ってなかった?」



 百道さんがそう言いながら、机にあったお菓子の箱を席に運んだ。



「大丈夫でしたよ。でも雲は機嫌が悪そうだったので、帰りは降るかもしれません」



 ラジオで毎週聞いている声なのに、生で聞くと全然違う。ふわふわの甘そうな声で、耳がとても心地よかった。


 ――芹沢さんでコレか。オレはまののんと直接会ってしまったらどうなってしまうんだ。



「そうそう、こちらが今日からADで参加してくれる佐久間くんです」



「さっきライングループに登録された方ですね。アイコンがしょぼくれた猫だったのでどんな方かと思ってました。アハハ」



 そういえば無作為で何の考えも無しに登録したアイコンそのままだった。ラインなんてオタク友達としかやらないし、もうちょっと面白そうなのにしておけば良かった。



「はじめまして。ラールプレイズ所属の芹沢です」



 声優さんがオレだけに挨拶をしてくれてた。


 何というか――オレはまののんの彼氏になるたしかな一歩を踏み出せている。


 この挨拶にはそんな実感があった。



「はじめまして。今日からADで参加させていただきます。佐久間颯太です」



 余計な事は言わないで普通に挨拶を済ませる。



「佐久間くんはこの前のイベントのお手伝いをしてくれてたんだよ」


「そうなんですか! ありがとうございます!」


「とんでもないです。こちらこそありがとうございます」



 リアクションが大きくて目を引かれる。芹沢さんはイベントでのリアクションも大きかったが、普段からこんな感じなようだ。



「これ、今日のね」



 百道さんが芹沢さんに台本を渡す。



「ありがとうございます」


「いつも通りにオープニングトークで。今日は次のイベントの発表があるから、軽くたたむ感じで。最近なんか面白い事あった?」


「最近って言うか、さっきなんですけど、現場で前向き駐車について討論してて。百道さん、前向き駐車ってどっち向きに駐車するか分かりますか?」


「ああ、駐車場に書いてあるやつね。前向きだから、壁の方にお尻を向けて、頭をこう、外側と言うか、入ってきた方に向けて駐めるんじゃないの?」


「って思うじゃないですか! 前向き駐車って、頭から突っ込む事を言うらしくて、現場でもみんな間違えてました。なんかそういう、受けるイメージとずれてる言葉ってありません?」


「あー分かるわソレ。野球の右打とかってよ。最初バッターボックスの左側に立ってんなら左打ちじゃねーのって思ったもんな」


「いや、山崎くん。右打ちなら右手で打つって意味でしょ」


「でも百道さん、パチンコの左打ちは右手で打つじゃないっすか」


「山崎さん、それは違いません?」


「「「ははははははは」」」


 三人とも仲いいな! ってかここを放送に流せよ!


 打ち合わせは終始なごやかな雰囲気で終わった。横道にそれたりして、ずいぶん無駄話もしたので、予定よりかなり押したのかなと思って時計を見ると、きっかり予定通りの時間に終わっていた。


 百道さんが仕切って、台本の大事な部分を全員に伝えつつ、なおかつ出演者(芹沢さん)のテンションもあげて、更に時間もハンドリングしていたのだ。


 凄い。時間内に内容を伝えるだけならオレでも出来るけど、パーソナリティが喋りやすい空気まで作るのは難しい。この前はプロのパーソナリティの技に驚かされたが、今度はプロのディレクターの技に驚かされた。


 喋りはパーソナリティが。


 台本は構成作家が。


 他は全部はディレクターが。


 ――この現場は想像以上に勉強になる。こんないい場所を紹介してくれた刻土さんに、心の底から感謝(何度目だ)しなくては。


 スタジオ入りして各自配置に着く。このスタジオを使うは初めてだが、機材は同じなので問題は無い。


 ADの仕事はその名の通りアシスタントである。アシスタントの使い方はディレクターによるが、今回は百道さんの隣に座って、録音回しと、音のポン出しを任された。あと、本番中に何かが起こった際は、まずADであるオレが動かなければいけない。


 機材と、緊急時に自分が動く導線を確認して、百道ディレクターのキューを待った。



「じゃあ、そろそろ本番回しましょう。佐久間くんもよろしくね」


「はい!」



 百道さんから素敵な笑顔を頂いた。絶対期待に応えてみせるぞ!



「じゃあ、OP流してください。まもなく喋りだしです……どうぞ!」


 本番が始まって時間はどんどん進んでいって――




 ――あっという間に番組は終わった。


 そしてボロボロのオレが一丁上がりだ。



「し、しんどかった……」



 ディレクター(百道さん)の指示でポン出ししただけなのに、正直自分がディレクターをやった時よりもはるかに疲れた。


 オレがしくじったらすべてが止まる。絶対に失敗できないというプレッシャーと、オレだけがこの現場を理解できていないという焦りで、本番中はほぼ台本とにらめっこだった。


 どんなトークが展開されたとか、芹沢さんがどんな感じだったとか、構成作家(山崎)さんがブースの中でどんな動きをしていたかとか、全く分からなかった……



「お連れ様! 初回にしては良かったよ佐久間君。こっちにも緊張してるのが伝わったけどね」



 本番が終了して百道さんが楽しそうにそう言ってくれた



「ありがとうございます。卒業制作もありましたし、何度も経験した筈なんですけど、やっぱり初現場は緊張感が違いますね」



「肩に力が入りすぎてもいけないけど、抜けすぎてもいけない。常に一定の緊張感が必要なのはどの現場も一緒だよ。慣れてくると惰性でやって、いつか大きな失敗をしてしまうからね。初現場で経験した気持ちは大事にした方がいい」


「はい。しっかり覚えておきます」


 失敗はしなかったけど、成功したとも言えない。


 オレの緊張が百道さんに筒抜けだった様に、もしオレがディレクターだったら、参加した全ての人にオレの緊張が伝わってしまう。これからも初現場はいくらでもあるから、繰り返さない様にしなくては。



「お疲れ様でした!」



 ブースから芹沢さんと山崎さんが出てきた。



「初ADどうでした?」



 オレのすっかり疲弊した顔を見ながら、芹沢さんがニッコニコで聞いてくる。



「が、頑張りました……」


「百道ディレクター、佐久間さんの仕事ぶりはどうでした?」



 芹沢さんは手で作ったマイクを百道さんの口元に持って行く。



 「んー。そうだなぁ……七十点!」



 な、七十点か……これは喜んでいいのか? 何にせよ次はもっとできるようにしなくては。



「すごい! 初めてなのに七十点は高得点ですよ! これは将来期待できますよ佐久間さん!」



 オレの凹んだ心を芹沢さんがフォローしてくれている。優しい人だなぁ。



「ハナっからマイナス点叩き出しちまう人いっからね。心配しねーで大丈夫だよ佐久間くん」



 芹沢さんと同じく、山崎さんもオレのフォローをしてくれる。



「マイナス点? そんな事故レベルの人がいたんですか?」


「どうもー。マイナス点を叩き出した女王でーす!」



 芹沢さんが可愛らしいポーズを取りながら自慢気に言う。



「……え?」



 信じられないとばかりに、オレの口がカポンと開く。



「初回収録の時な? 芹沢さんトークがつまっちまったんだ。五秒以上無音で収録ストップしちったんだよ」



 山崎さんがあの頃は大変だったと言わんばかりにうんうん頷いている。百道さんも同じ様に頷いて、それに合わせて芹沢さんもうんうん頷いていた。いや、あなたの話ですよね?



「それに噛みまくっしさぁ、誤字脱字もひでーしやべーし、プロデューサーは苦い顔してっし、マネージャーは真っ青になってっし、たまんなかったわ。でしょ、百道さん?」


「うん。だよねー」



 百道さんはさっより大袈裟に頷く。



「それに比べれば佐久間さんは天才です! 私が保証します! 佐久間さんは天才ですッ! 二回も言っちゃいます!」



 芹沢さん、天才だなんて流石に言いすぎです。でも、その事実は今の芹沢さんからは想像もつかない。


 今は笑顔の芹沢さんも、裏では悔し涙を流していたのか。


 芹沢さんは勝手なイメージでのほほんとした人だと思っていた。だけど、さっき見た仕事姿は必死に努力を繰り返して磨かれた宝石(スキル)なのだ。



「では! 私は次の現場がありますので、これにて失礼!」



 芹沢さんが元気良く敬礼した。



「え!? 前の現場終わりでここに来て、この後また次の現場があるんですか?」


「はい、ありがたい事です」



 芹沢さんは変わらず眩しい笑顔をオレへ向けてくれる。



「次も頑張ってきますね! 佐久間さん! また次回の収録もよろしくお願いします! あ、もちろん百道さんも山崎さんもよろしくでーす!」



 最近注目を浴びてきた人と思ってたけど、そんなレベルではないのでは?


 声優って爆発的に売れてなくても、想像している以上に忙しいのではないだろうか。


 以前のイベント時と同じ様な愛嬌ある笑顔で芹沢さんは去っていった。終始、オレに疲れた顔など微塵も見せなかった。



「……芹沢さんって忙しい方なんですね」


「新しいクールのアニメもあるからね。もうちょっとすると次のクールのオーディションもあるはずだよ。この時期の声優なんてみんな忙しいんじゃないかな」


 そんなもんだとばかりに百道さんが答えてくれる。


 なるほどなぁ。今はそういう時期なのか。それにしたって大変だな。



「このスタジオ、次の時間も使うみたいだし、早めに撤収しよっか」



 百道さんの指示で撤収作業に入る。本番は情けなかったから、撤収くらいはいいところを見せなくては!




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