第14話 好きな声優の彼氏になりたいからうまくやる!

 あっと言う間に卒業制作の収録日はやってきた。


 十月スタートの後半組の卒業制作収録は三月はじめに行われる。これが終わると編集の時間を取った後、最後の授業を行ってB&Dアカデミーを卒業となるのだ。


 卒業制作では、ディレクターコースと構成作家コース混合で二つのチームを作り、それぞれ一つの番組を作る。ディレクターと作家が協力して企画を考え、作家が台本を書き、ディレクターが本番の収録を担当する。


 以前行われた模擬収録と、やり方自体にそこまで大きな差はない。


 差があるとすれば、パーソナリティは現役で活躍している声優さんが担当するという点だ。声優さんは二名呼ばれるので、そのため二つのチームを作っている。


 ラジオパーソナリティコースの生徒とは違い、卒業制作収録は第一線で活躍しているプロが相手になる。そのためプレッシャーはかなりのモノだし、下手な企画だとそもそもアカデミー側からOKが出ない。


 パーソナリティの事を調べ、どういう企画なら面白い番組になるかをディレクターと作家で練りに練る。それが最低限だ。無難な番組を作って無難に終わらせる、なんてならないようにしなければならない。



「しかしオレのチームに参加する声優さんがなぁ……」



 声優二名のどちらがどのチームに付くかはくじ引きで決まる。


 その結果、オレ達のチームの番組を担当する声優さんは、なんと安木寧々さんに決まった。



「なんか仕組まれたように感じてしまう……って、調子乗りすぎだオレ」



 まさか羅時原プロデューサーとの話に出てきた安木さんと一緒に番組を作るとは思わなかった。


 羅時原さんに対して、ひいては羅時原さんの作る番組に対して、オレは反抗心を抱いてしまった。そう思っているオレがここでつまらない番組を作る訳にはいかない。


 勝手なプレッシャーだとわかっているが、背負い込んでしまう。



「本日はよろしくお願いします。安木寧々です」



 至近距離で聞くプロの声優さんの声は破壊力が高い。オレは安木さんに対してファンと言うほどの気持ちはないのに、背中がビビッときてしまう。



「こちらこそよろしくお願いします。番組ディレクターの佐久間です。こちら本日の台本になります」



 打ち合わせの進行はディレクター(オレ)が。内容については作家が説明をしていく。


 だいたいは一回で理解してもらえるが、こちらの説明がいまいちでイメージが伝わりきらない場合、安木さんは鋭く質問をしてくれる。オレも以前の模擬収録の時、相手に伝わりやすい説明の仕方、伝わり辛い説明の仕方などを実戦で学べたので、お互い打ち合わせはスムーズに進んだ。



「では、そのような内容でお願いします」


「わかりました」



 打ち合わせ後はすぐにパーソナリティにブースに入ってもらう。


 今回は作家コースのメンバーがパーソナリティの隣に座ってくれて、コーナー補助やこちらからの指示で動いてくれる。それに加え、他のディレクターメンバーが音のポン出しをしてくれたり、録音の確認をしてくれたりと、いわゆるADポジションとしてアシスタントしてくれていた。


 なので、頭のリソースはやや余裕りだが、プロの声優さんと相対していると思うと、どうしても手が震えてしまう。



「これはいかんぞオレ……」



 オレは深呼吸して頭をすっきりさせる。


 その後、笑顔を作ってそれぞれのスタッフに目配せし、最後にマイク前に座っている安木さんを見た。安木さんはオレに笑顔を返してくれた。


 ディレクターは嘘でもいいから余裕を見せろ。


 オレが模擬練習で多く学んだ中の一つだ。


 模擬収録の時は、パーソナリティも緊張していたのに、こちらも緊張してしまって、それが露骨にパーソナリティに伝わってしまった。その結果、パーソナリティがいつもの力を発揮できなかったのは否めない。


 だから、オレは自分のコンディションやテンションがどんな状態であろうと、スタッフや声優さんに余裕を見せる。


 これはディレクターの義務だ。



「もうすぐ本番いきます」



 録音が回っているのを確認すると、BGM出しを指示して、オレは渾身の気持ちでキューを出した。



「安木寧々の、今日はごっちゃんです!」



 和風なBGMに乗せて、安木さんのイケボが響き渡った。


 安木さんはいわゆるかっこいい系の声優さんだ。アニメでも長身のお姉さんや、男性キャラの声を多くあてている。



「みなさんこんにちは。声優の安木寧々です。この番組は安木が大好きな相撲について、力の限りはっちゃけさせてもらう番組です!」



 番組コンセプトは相撲。イケボ声優に相撲を語らせる番組である。


 担当声優が安木さんに決まって、それからオレは安木さんについて調べに調べた。

 趣味や特技、好きな食べ物や嫌いな食べ物、なにかネタになるものは無いかと探していた時、以前見た配信番組の中で、他の出演者との絡みで「決まり手は押し出し!」と言っていたのを思い出したのだ。


 その後すぐに安木さんのブログを遡ったらドンピシャだった。両国国技館の前で撮った写真が定期的にアップされていたのだ。この瞬間、相撲をネタにした番組を作ると決定した。


 相撲は普段の安木さんのイメージと比べてかけ離れているはず。なら、うまく料理すれば面白くなるのではと、作家にお願いして番組のコンセプトを相撲にさせてもらった。



「あまりお話した事なかったんですけど、実は子供の頃から相撲が大好きで、本場所が始まると時間を見つけては国技館に通うほどなんですよ! スタッフさん、良く分かりましたね?」



 明らかにテンション高く喋ってくれている。ネタの選択は間違ってなかったようだ。


 やっぱりパーソナリティが楽しく喋ってくれるのは、その人が一番好きなモノだと思う。


 特に今回の様なパーソナリティ自体がゲストの様な立場の収録では、限られた時間でその人がどういう人なのか分かってもらうのが重要だ。その為には好きな事を語ってもらって、パーソナリティのキャラと嗜好を両方いっぺんに伝えられると効率がいい。


 しかもパーソナリティの趣味があまり世に出ていないならなおさら良い。今まで知らなった一面を掘り起こせるからだ。実際、今活き活きと喋っている安木さんを見ていると、オレでさえこんな一面を持っている人なんだと、新鮮な気持ちになる。



「オープニングから飛ばしてしまいましたが、この後のコーナーも勿論相撲に関するコーナーなので私も楽しみにしています。それではお時間まで立ち合いよろしくです!」



 進行に問題なし。今回の収録に関しても止めずに続けていく。


 ブースの中にいるメンバーにサムズアップしてBGMを切り替え、BGMが良きところで再びキューを出す。



「見習い力士寧々の大相撲五番勝負! このコーナーは私、安木寧々が見習い力士となって、番付を上げるために相撲に関するクイズに答えていくコーナーです」



 色々考えたが、コーナー自体は鉄板のクイズコーナーにした。


 安木さんから相撲に関する話題を引き出すには「これはどういう意味ですか?」と聞くのが一番だが、それを延々とやっても面白くはならない。


 であれば、クイズという形で安木さんに知識を披露してもらい、その内容をトークしてもらおうと思ったのだ。



「なるほど。問題は前頭・小結・関脇・大関・横綱の五問が用意されていて、だんだん問題が難しくなっていくと言う訳ですね。幕内に挑戦と言う事は私は十両力士なのかな? 全問正解して横綱を目指します!」



 相撲には番付という階級がある。これを問題の難しさとかけて解いてもらえば、安木さんの挑戦という面も持たせられる。



「じゃあまず四股名を決めるんですが、四股名メーカーというアプリがあるみたいなので、これを使いたいと思います。安木寧々と……そしてここを押す、と。ふふ、私の四股名は鬼天竜だそうです。鬼天竜! 強そうな四股名ですね。では私は今から鬼天竜という力士です。解答する際には手元のボタンを押せばいいんですね。あ、ポーンって音が鳴りますね。それでは行ってみましょう。前頭の問題、お願いします!」



 音だしポン!



「それでは前頭問題」



 問題読みは事前に録音しておいたスタッフボイスだ。変な色がつかない様、なるべく機械的に加工してもらっている。



『大相撲の、本場所は年に何――』



 ポーン!



「年に六回!」



 答えが思ったより早い! 即座に正解SE!


 ピンポーン!


 安木さん、問題の途中で早押ししてきた。この人マジもんだ。



「大相撲の本場所は年に六回開催されます。一月の東京、三月の大阪、五月の東京、七月の愛知、九月の東京、十一月の福岡の六回です。また一つの場所は十五日開催され、一日目を初日として、八日目を中日、最終日の十五日目を千秋楽と言います。この千秋楽はいまは色んな興行で使われる言葉ですが、元々は相撲、もしくは歌舞伎の用語だったと言われますね」



 安木さんめっちゃ喋るな。好きなジャンルだから喋りたくてたまらないのかもしれない。オレみたいなオタクと一緒だぜ!



「ちなみに今、問題の途中で答えましたけど、相撲の試合も今みたいに突然始まります。よくはっきよーい、のこった! って掛け声が開始の合図って勘違いされてますけど――」



 ん? 安木さん、今こっちをチラッと見たような。


 なんだ? 何か意味あるサインをオレに送った――いや、待て。



「――あれを言うのは試合が始まった直後なんですよね」



 これって、ディレクター(オレ)が進行をハンドリングできるか試されてるんじゃないか? 


 安木さんは問題なくトークを続けているが「このままでいいのか?」と、オレを意識している気がしてならない。


 これは卒業制作だ。本番だが授業でもある。なら、何かしら成績に加点だったり原点だったりする支障のないイジワルがあってもおかしくない。


 考えすぎとは思う。でも、もしこのまま安木さんが何も気にせずトークを続けるなら尺を大きくオーバーする。ただ夢中になって相撲の事を話し続けるなら、その可能性が生まれてしまう。


 オレはブースの中の構成作家に、指でスマホ画面のスワイプの様な合図を送った。次に進んでくれ、の合図である。


 それに気づいた作家が、台本の先を指で差しパーソナリティ(安木さん)に進行を促した。安木さんはトークを良いところで止めて次の問題に進んでくれる。


 ふと、視界の端に刻土さんが映った。何やらニヤニヤしてオレと安木さんを交互に見ている。


 ――予感的中だったようだ。危ない危ない。思った通り、オレが進行に配慮したハンドリングができるか刻土さんが見ていたようだ。



「それでは小結の問題、お願いします」



『続きまして小結問題。関取と言われる力士は、全部で何人いる?』



 ここで更にSE挿入!


 のーこった! のーこった! のこった! のこった!


 問題考え中は行事の掛け声を流す演出が入るのだが、一問目はこれを流す間もなく答えられてしまった。二問目は流せるので使っていく。



「この声も録音したんですか! 凝ってますねー。でも小結もさくっと倒してしまいましょう。関取は、横綱・大関・関脇・小結・前頭までの幕内が四十二人。その下に十両が二十八人いて、合計で七十人です」



 ピンポーン!


 基本的な問題は悩む間もなく答えられてしまう。正解はして欲しいけど、もうちょっと悩ませたいのも本音だ。クイズは匙加減が難しい。



「これで私も小結に昇各したと言う事ですかね? 小結鬼天竜。もうかなり名前が知られた力士になってきたのではないでしょうか。それでは次は関脇問題ですね。ここから少し手ごわそうな気がします。それでは問題お願いします!」



『続きまして関脇問題。相撲には相手を倒した際の“決まり手”というものがあります。この決まり手にはいろいろな種類があるのですが、その中から、基本技・投げ手・掛け手・反り手・捻り手と呼ばれる決まり手を一つずつお答えください』



 先程までよりも問題の難易度がグッと上がる。安木さんの雰囲気が少し変わった。この問題は難しすぎたか?



「いい問題ですね。少し悩んでしまいますが、答えましょう。基本技、寄り切り。投げ手、上手投げ。掛け手、河津掛け。反り手、たすき反り。捻り手、突き落とし。どうでしょうか?」



 この問題は解答照合に時間がかかるので、アシスタントに照合を任せてある。


 すべての決まり手をチェックしてもらい、OKの合図が出た。正解だ。


 ピンポーン!



「やった! これは結構難しい問題でしたね。決まり手は全部で八十二手あるんです。いま出た基本技・投げ手・掛け手・反り手・捻り手の他にも特殊技というのもあります。ちなみに私が一番好きな決まり手は上手投げです。寄り切りや突き出しもいいんですけど、相撲と言えばやっぱり上手投げなイメージがあります。最初に見た試合の決まり手が上手投げだったのも影響してるかもしれませんね」



 こういうパーソナリティの経験も含めてトークしてもらえると、視聴者にも伝わりやすくて良い。流石プロだ。


 プロと言えば、さっきから音量のフェーダーをそこまで動かしていないのに気づく。盛り上がるところ以外、微調整で済んでいる。パーソナリティ(安木さん)が近い音量で喋ってくれているのだ。


 模擬収録の時の清水さんには悪いが、やっぱりプロの喋りは凄い。



「さてさて、問題も後半戦になりましたね。次は大関問題。大関になるのは本当に難しく、三役と言われる大関・関脇・小結の中でも別格と言われています。明治までは横綱という番付は無く、名誉照合と言うだけで、大関が最高位でした。そんな別格な大関問題はどんな問題なのでしょうか。こちらも改めて褌を締めてかかりましょう。それでは問題をお願いします」



『続きまして大関問題です。先程の決まり手ですが、最新の決まり手ランキングのTOP3をお答えください』



 のーこった! のーこった!



「これは相撲の基本的な知識だけでは難しいですね。ちゃんと今のデータを調べていないと分からない問題です。えー、では三位から。三位は叩き込み。これは合ってるはずです。次が難しいですね。二位は……押し出し。そして一位が寄り切り! どうでしょうか?」



 すぐにSE挿入できるが、緊張感を出すために少し間を作る…………GO!


 ピンポーン!


「あってましたか! 良かった」



 凄い! 自分で言った通り、ちゃんとデータも調べてる人だ。


 この問題は流石に分からなくても仕方ないと思って作った問題だ。もし分からなかったら、親方のアドバイスと言ってヒントを出すつもりだった。



「一位の寄り切りと、二位の押し出しが年によって入れ替わる事があるんですよ。寄り切り一位が多いので、多分寄り切りだと踏みました。どうやら運も味方してくれたみたいですね。そしてこれでなんと大関に昇格! 凄い。見習いから大関になりましたよ。大関、鬼天竜、破竹の勢いです」



 すっごく良い声なのに、楽しんではしゃいじゃってるからすげー萌える。こんな一面もファンが増えていく要因だろう。



「ではではでは、最後の大関門、横綱戦と行きましょう! ここで勝てば力士の頂点です。大観衆の領国国技館での大一番、ご注目あれ! それでは問題お願いします」

『最終戦。横綱問題です。大相撲での連勝記録。本場所における幕内の取組で、最多連勝記録を持つ力士は、誰でしょうか?』



 ポーン!


 目にも止まらぬ速さで解答ボタンが押された。



「相撲の歴史を語る横綱戦にふさわしい問題ですね。しかとお答えいたします。大相撲での最多連勝記録は――双葉山定次さんの六十九勝です!」



 ピンポン! ピンポン! ピンポン!


 思わず正解SEを連打してしまった。



「この記録は一九三九年の一月場所、三日目での記録ですね。そもそも体調不良で参加した場所だったので、この後の四日目で連勝を止められてしまうのですが、それでも今現在、この記録を塗り替えた力士はいません。近年で言うと白鵬さんが二〇一〇年の十一月場所で六十三連勝まで行きましたが、そこで止まりましたから、双葉山定次さんの六十九勝が最多記録になります」



 最終問題の解説も見事だ。ケチのつけようが無い。



「と、言う訳で、この大相撲五番勝負。わたくし鬼天竜の全勝という事でよろしいでしょうか?」



 全問正解用のファンファーレを鳴らす。横綱・鬼天竜の誕生である。



「ありがとうございます。無事横綱になれました。これからも精進して、双葉山定次さんの記録を塗り替える勢いで頑張りたいと思います。以上、見習い力士寧々の、大相撲五番勝負でした」



 ストップウォッチを確認すると尺バッチリ。なんて鮮やかなトーク捌きだろう。


 エンディングBGMを叩いて、安木さんに最後のキューを出す。



「安木寧々の今日はごっちゃんです、エンディングのお時間となりました。えー、もうお終いですか? まだまだ語りたい事がたくさんあるのに。さっき名前を出した白鵬さんと朝青龍さんの試合とか、貴乃花さんと若乃花さんの兄弟対決とか語りたかったです。でもコーナーでは無事横綱にも昇格できましたし、楽しい時間を過ごせました。これを聞いているみなさんにも、相撲の魅力が伝わればいいなと思います」



 終わってみたらあっという間だった。ディレクターとして進行に気を配っていたものの、一緒になって番組を楽しめた。


 プロのテクニックは凄い。こういう世界でラジオ番組は作られているんだな。



「それでは、名残惜しいですがお別れです。お相手は安木寧々でした。ごっちゃんでした!」



 BGMを落として録音停止。トークバックボタンを押してブースの中にいるメンバーに声をかける。



「お疲れ様でした!」



 パーソナリティ、作家、アシスタントメンバーから拍手が起こる。オレもつられて拍手をした。この拍手が出るなら、いい収録が出来たんじゃないかと思う。


 オレはつけていたヘッドホンを外してブースの中に入る。



「安木さんありがとうございました! とても楽しい番組になりました」


「こちらこそ! とても楽しめました」



 台本を片付けながら安木さんが笑顔で答えてくれた。



「途中ちょっといじわるしちゃってごめんなさい。明らかに次に行く流れだったんだけど、その……舌がまわりすぎちゃった」



 やっぱり意識的にやっていた(仕掛けだつた)らしい。でも勉強させてもらった身なので、苦言を呈するなんて気持ちにはならなかった。



「いえいえ! それよりも安木さんにも楽しんでもらえたのが何よりです。自分も相撲に興味が沸いてきました」



「そうやって言ってもらえるなら喋った甲斐があったかな。テレビで中継とかもやってるから、今度是非見てみて」



 今日の安木さんには、オレがいつも聞いている“ヨリヨリ放送局”とは違って、喋り辛さは感じはなかった。こちらから制限をかけずに「好きに喋ってください」と伝えたのもあったと思うが、やっぱり台本によって喋りやすい、喋り辛いがあるようだ。

 番組を作るにはそのパーソナリティに沿った台本を作る必要がある。


 もし、まののんと番組を作る日が来たら、これは大事な要素になるだろう。しっかり身にも頭にも刻んでおかねばならない。


 安木さんは「完パケ楽しみにしています」と言って、スタッフに挨拶をしてスタジオを出ていった。オレは安木さんを見送りながら、プロを相手に一本の番組を作る大変さと楽しさを反芻した。





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