木山悟と言う寝取られ男の独り言を小説に。

※これは原作のほぼコピペの改訂版です。


 幼馴染、俺にとって恋のきっかけであり、裏切りの象徴だ。

 カエデと言う幼馴染は高校時代に浮気をした、性的な事に興味があり過ぎたから、そしてそれに溺れた…のか?

 その後、部活の先輩と付き合うが、別れる前に既に他の男とヤッてたのが発覚。

 女性不信になり気味のところで幼馴染と再会、そしてまた付き合ったが…


 クリスマス、俺の仕事中に男を連れ込んでヤッていた。

 しかも理由が俺を養う為とか?確かに周り、大学行ってる奴らは就職活動を始めていたし、将来のビジョンは見えなかった。

 ただ、それと身体を他の男に預けるのは同義では無いと思う。

 俺は気が狂う寸前までいった。


 その頃に再会した高校時代の同級生、タツと言う子持ち女に言われた。


『変身ヒロインが彼氏作って、変身ヒロインやめないのと同じだ』


 全然意味がわからなかった。


 俺は頭がおかしくなりそうで、親父の仕事、デザイン事務所の仕事を継いだ関係で、海外に2年ほど逃げた。

 そして帰ってきた挨拶に来た時に出会ったのがタツの母親、藤原雪虎(フジワラセツコ)さん。




 雪虎さん、タツの母親…最初はヒロと仕事帰りにちょっと飲む約束してたから家に行った時に、たまたま居た。

 それが初めての出会いだった。

 

 最初は綺麗…というよりかは幼い感じでヒロと言うよりかはタツに似てるので、タツの妹かと思った。

 まぁ、タツは顔は良いと思う。ただ、俺は一ミリも興味の無い中性的な顔だ。

 それよりも少女に近い…とにかく可愛い子だと思った。


『あれ、ヒロ、この子は?』


『あぁ雪虎セツコさんだよ…この子?』


 何で気付かないのかなぁ、俺は…あれは後悔している。

 ちょうどカエデと別れて海外行って、人との距離感がバグってる時だったな。

 子供が欲しかったけど自分には無理だと思ってたから。


『あら、こんにちは。ヒロの友達?』


『こんにちは!始めまして!いきなりなんですが、ちょっとハグしていい?いや、スゲェ可愛いから』


 そして距離感が…海外では結構OKだったし…一応聞いたし…俺彼女いねえし子供なら彼氏いねぇだろ的な?…いや、言い訳だ…だって凄い人懐っこい笑顔向けるから…


『ん?良いですよ?どうぞ…え!?』


 俺は抱きしめた時に気付いた。

 これはまた言い訳だが、雪虎さんは胸が無いし、幼いしワンピースだった。

 実は椅子に座っているのに気づかなかった。

 130センチぐらいの成人女性なんているわけ無いと思っていたから。


『あ~やっぱり可愛いし温かいわ!あぁ…子供欲しかったなぁ…あぁ子供欲し…い…え?…』


 まず抱き心地が大人だった。

 胸はほぼないがちゃんとくびれていて肉付きもある。ちょっと固いけど。

 そして椅子から立ち上がるとまぁ俺が170半ばぐらい何だが頭一個分ぐらい…160ちょっとある女性を、普通に抱きしめていた。

 やべぇと思ったが時すでに遅し。何故か俺の膝に股から乗っかる様に密着し、抱きしめ返されていた。


『くっ…♥んふう♥しゅご♥おと…こ…にほ…ひ♥』


 それから1分位経って離れる時には丁寧に…


『すいません、ありがとうございます。こんな自分の我儘聞いて貰って本当に、本当にありがとうございます』


 と、頭を90度に下げ、仕事場で心からの感謝と謝罪の気持ちを表す時と同じ対応をした。

 離れる時に『あっ………』と手を伸ばしたのが忘れられない。

 その後『いえいえ、ごゆっくり』と笑っていたが、ふと小さい声で『終わっちゃった…』と言っていた声が耳から離れない。


 その後に聞いた、雪虎さんの話。


 タツとセツコさんの母娘は犬猿…そして揉める時は龍と虎が揉めるぐらい滅茶苦茶になるらしい。

 決して仲は悪くないのだが、致命的に考え方が合わない…話しを聞く限り、別れた旦那さんに原因があるっぽい。


 タツノリさんって言うのか?お見合いで出会った、良い家柄の遊び人の旦那。

 顔は良いが若い時からナンパ、風俗、キャバ、博打、飲む打つ買うと、大人の遊びは何でもござれ、まさに昭和のギャンブラーの様な人だらしい。

 友達だったら面白いだろうな、結婚とか、絶対するべきではないタイプ。


 つまり、残念ながらお見合いガチャが外れた様だ。


 セツコさんは自分も藤原家という名家だが、直系ではなく実は養子だ。

 問題ばかり起こし、コミュニケーションが苦手な上に、更に言えば養子だった事もあってお互い厄介払いでの結婚だった。


 後、タツが嘘だと言っていた寧々子ちゃんの話だから眉唾だけど、13歳ぐらいまで北極圏からロシアのあたり転々としていて?北側の報道されない内戦地域をウロウロ?北方領土の辺りで全裸で魚を食ってる所を藤原家が回収して養子にしたとか?…

 で、2年程常識を教えたが覚えが悪く、暴れると手がつけられ無いから、武術で有名な阿修羅家とお見合いさせて何とかしようとして失敗したとか。


 あの母娘は未だに社会情勢を変える力…要はその気になれば証拠無く人を消せる実力があるから腫れ物扱いらしい。

 それはタツも同じ様に見られてるらしいけど…

 まぁしないわな、本人と関われば分かる。

 一回、タツに聞いたんだな。


『お前、その気になったらバレないで人殺せるんだろ?凄えな』

『何故、知らない人を殺すんですか?お前、病院行け、精神疾患を患っていますよ?』

『お前、その気になったら一国の軍隊に勝てるんだろ?凄いじゃん、勝ってこいよ』

『町の道場一、貞淑な女が何故軍隊と戦う?そういう噂で人を追い込むのが風評被害、お前の事はデジタル警察にチクる』


 てなもんで、まぁ本人も無理って言ってるし不必要な力はかえって要らんわな。

 

 話が戻るが何でそんな人がコールセンターで契約社員の管理者やってんだと思ったが、前の旦那さんがクズ過ぎて、しかも子供もいるしで、生活する為、その結果、なんやかんやでズレた社会性は身につけたらしい…


 それを言ったらタツも同じだしな。

 何かヒロのおかげで社会復帰したらしいし社会性は…いや、アイツは元ヤクザが母体の建設会社の社長だから違うな。


 


 まぁとにかく、


 そして今の仕事は責任があるからとっとと辞めたい。

 俺はメイプルと言うアイドルの推し活をしながらダラダラ生活をしていた。

 そんな事を思いながらいつでも逃げられる様にセツコさんの職場に日雇い的な感じで何回か行ったりしてみた。


 あの時は…そうだな…


『どうしたの?相談?』


「仕事辞めたくて…元々コルセン楽しくてやってたんで、せっかくだから前の所よりリハビリを兼ねてセツコさんの所…うお!?」


 セツコさんが両手を掴みながら、至近距離で凄く下品な顔で言ってきた。


『それ良いよぉ♥それ、凄いいいいィィ♥ね?それで行こう?♥』


 普段は大人の女性な態度、まぁ友達のお母さんだからな。そんな感じの人なのに…いや、たまにこちらを凄く淀んだ目で見てたり、何かニチャァって感じの笑顔を向けて来てはいたが…元暗殺者らしいしなって流してたが…


 俺はヤバいと思ったが…力が強すぎて引けなかった。


 そして仕事場、結構普通だったと思う。

 ただ、休憩時間に聞いてしまった。


『木山君、流石経験者ね?すぐ対応出来てるじゃない』


「あざっす!まぁたまに来ますよ」


『えぇそうなの?ぜひぜひ!なんせねぇ、藤原(セツコ)さんの機嫌が良いのよ。でも朝の周知の時にキレ顔で『職場恋愛禁止だから、本気の恋しか駄目だから』とか訳のわからない事を言って、影でまた若い男に逃げられんだろとか『なんの話ですかぁ?余計な事言って何かあったらどうするんですかぁ!?』


 セツコさんが血管浮きまくりで立ってた……

 後から聞くとセツコさんはいきなりキレおばとか、若ツバメ殺し(自殺)とか、とにかくコルセンに勤めている人間なら大体経験…と言うか見た事ある地雷だった。


 俺も前はセツコさんと同じ立場だったから、まぁそういうのをどうすれば良いか知っていたので甘く見ていたが…


 みたいな事があったりしたぐらいかな?


 そんなこんなでふわふわしながら掛け持ちして、アイドル推して、さて辞めようかなと思ったら推し活して仲良くなったアイドル、メイプルが実はメイプルが元カノのカエデと言うアホみたいな事が起きまして…その事実が分かった日は施工セレモニーで、何故か偉い人が見てる前でタツと一つの簡易便所を取り合い、ゲロと下痢まみれの施工セレモニーを敢行した。


 俺の人生、なんだこれとも思ったが、とにかくもう恋愛は俺にはレベルが高過ぎて無理だと判断し、同じ恋愛の無い日常を暮らした。


 そして推してたアイドル、メイプル…カエデがトップアイドルになった年の年末に俺に鉄骨が落ちてきて死にかけた。


 自分で言ってて何それって感じだが、そこからタツと旦那のヒロが娼館(風俗?)をするからやれと言うからやってたら…と、いう所からの話です。


「こんなんで良いですか?千代さん」


『うんうん、ヒデェ人生だな…いや、書きがいがあるよ。なんせセツコの動向が全く不明でね…タツはヒロが教えてくれるけど、セツコはマジで何やってんのか分からないんだよ、頭おかしいしな…』


 タツの小説家の千代さんに説明する、何やら小説風の報告書にするらしい。

 しかしまぁ…頭おかしいが…そんなン…まぁ確かにそうだけど…あんまり悪く言わないで欲しいなぁ…俺の○○○なんだから… 



※千代と言うのは私の小説に出てくる官能小説家であり、日本の秘密組織のトップの方です。

 彼女の活躍はノクタ○ンにある為割愛します。

 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る