セツコの日記と添削のタツ〜例えばさ、こんなの、あるじゃない?
ー母、セツコー
例えば腕枕をしてもらう。
すぐ横にある、傷のある目と鼻。
整った顔、意志の強い目。
私も人形の様だとは言われた事はあるが、全く別物の美しさがある。
サトル君は…とても美しい。
これが…私のだ…これは…私のだ…私の…
「サトル君…大好きだよ…ずっと一緒に「タカジョー…ガブちゃん股間に乗るな…ムニャムニャ…」
ビキッ
私を腕枕しながら、他の女が夢に出ている…
私は脳がぐぢゃぐちゃになる様な錯覚を覚え、馬乗りになった…
彼はセフレだか何だか分からないパッキンシスターと鷹匠プレイとか言う理解出来ないプレイをしている…やめても言ってもやめない!
「鷹匠…タカ!?ガブリエルなの?貴方の夢にでているのは…ハァハァッ!ぐうぅきいぃいいい!」
私は彼に襲いかかった…もちろん暴力的にではない。
確かに彼の玉を左手で掴み握り潰そうとするが、止める為に…右手で止める為に左手を右手首を握り潰そうとした右手を止める為に!
どっちがどっちだか分からなくなったけど!
止まって!駄目!止まって!引かれちゃうから…
「ダメ…もっと深く…もっと…深く…彼と…」
そう、肉体的に…私を刻み込むように。
深呼吸しながらゆっくり玉を解放する。
知人に夜な夜な彼氏に自分の便を食わす馬鹿がいたが、今は馬鹿に出来ない。いや、馬鹿だけど。
勿論、そんな変態的な事はしない。
ただ…彼女を馬鹿に出来ないのは確かだ。
私の愛を…私の愛を…愛を…
私が好きになった…初めて恋をした男性の名は
現在、彼は大きな建設会社でそれなりに偉く、更には自らの娼館、
出会った時ですら娘の親会社の様な建設会社の現場監督であり、アイドルを元カノに持ち、金も女に不自由していない筈の彼が、何故か私の働いているコールセンターに入って来た。
私の下で働きたいと言う…私を見ながら言った。
その目はまるで獲物を狙うハンターの様で…私は丸裸にされた錯覚に陥った…
それ以上、見てはダメ…あっ♥
いや、分かっていた。私を…そう、私を…
思い出せば出会いは…今でも温もりが蘇る衝撃的な出会いだった。
これは私の秘密の日記…秘密の…
―――――――――――――――――――――――
シーソーの様にカタンコトン。
私の心が揺れ動く。
最初は子供、何者でもない私。
すると突然、欲が生まれ、直後に母になった。
何かが常に欠けている、私の月は永遠に満月にならない。何故なら満たされないから…
満たされないまま40を超えた。
女を知らない私は、母のまま欲を満たそうとして若い男に逃げられる
子育てと生活に追われ失った時間、女の時間。
後悔は無いけど…ただ、欲しかった。
もう私は終わりなのだろうか?乾いた、砂漠のような心、そして身体…私は…
ー抱きしめて良い?ー
それは突然やってきた。海外から日本に帰ってきて娘婿にあいさつをしに来たと言っていたが、突然私を抱きしめて、男の匂いで私を満たした。
それが木山悟君、娘夫婦と同級生で、友人だと言う。
彼は贔屓目に見ても格好良かった。
同級生の娘婿から聞いた高校時代の彼の話。
『同年代からはネト(娘婿の幼馴染)と双璧でモテてたよな、サトルは』
しかしサトル君自身はそんな事無いと言う、娘はクソ男と言うが娘は人を見る目がない。美醜感覚がおかしい。
なんせ娘の旦那が小さいヤクザだ、いや、彼もカッコいいけどね?人を選ぶ顔だ。
しかし…サトル君は違う…正直アイドルグループに居てもおかしくない、良い面魂している。
そんな男がオスの匂いを、体温を私に浴びせた。
一瞬でバカになる私…彼に…近付きたいなぁ
私はバツイチで娘がいる、40過ぎの女だ。
その女が、恋をした。
名字は藤原から阿修羅、そして離婚し、藤原に戻った。
名前は雪虎…と書いてセツコと読む。
よく若く見えるとは言われる。
お世辞でも嬉しいものだ。
160と少しの身長に、武道をやっているので少し筋肉質の身体、(大分)控えめな胸、シワも無い。
モテなくは無いが…上手くはいかない…かな?
とにかく、何度も同じ事を言うが、悟君は私の娘と同じ学校の同級生だった。
娘は同じ高校に行った幼馴染と結婚したが、その義理の息子と彼、悟君は友達だった。
ある時、突然遊びに来たという彼、サトル君と遭遇した。
何やら海外から仕事で帰って来て友達に挨拶しにきたらしい。
『あら?お友達?こんにちは』
私は彼を知らなかったので、リビングの椅子に座りながら言った。
すると彼は私の下唇を見ながら情熱的、かつ、ねっとりと欲情を吐いた。
『奥さん、何でそんな扇情的なんですか?我慢できません!』
私の背中に手を回し、まるで誰にも渡さないとばかりにしっかりと、背中に跡が付くほどに抱きしめた。
ハァ…ハァハァ…ハァハァハァハァ
彼の熱い吐息が私の耳をくすぐる。
いけない、彼は娘の友達…そんな事をしてはいけないわ。彼を止めなければ…
しかし、年甲斐もなく耳から脳に熱が伝染する。
(だ、駄目ぇ…の、脳が…溶けるぅ♥頭が…もう何も…♥)
彼がより強く両臀部を鷲掴み、いよいよ私の身体が跳ねた。熱い!
力が入りまるで身体を押し付ける様に弓なり、彼に密着する。
『あ♥まっ♥でぃやめ♥そっ!♥ひぃっ!?♥♥』
両尻が陥落した、仁王像の様に強固な菊門が彼の前にはサッと門を開け、千の風らしきものを『スーーーーー』っと腸から送り出した。
『ハァハァ…ハァハァ…』
や、ヤダ…彼、興奮して…る?
臭いを確かめるかの如く開く鼻の穴、中にまで鼻腔をくすぐってるであろう私の腸内のスメル、一体彼は何を考えているの!?恥ずかしい!
否、考えるな感じろ。欲情だ、若い雄が欲情しているのよ。
私のようなオバサンでも、腸内の臭いに魅力があれば…
『何でぇ…このおばさん、感じてんじゃん』(幻聴)
「ヒウッ!?♥」
また身体化が跳ねた…彼のペースに巻き込まれてはいけない…そう思っているのに熱く汗ばんだ胸板に私の顔をさらに押し付けた!?
先ほど彼のスメルで溶けかけていた脳が鼻からの雄フェロモンを欲っしている。
「スハ〜ッ♥スハ〜ッ♥スハ〜ッ♥はがっ!?あっ♥」
私は今まさに絶頂を迎えた、何もされていないのに、抱きしめられ雄臭い臭いだけで達せられたのだ。
意識が朦朧としていると急に肩を捕まれ離された…
『フフ、物欲しそうな顔して…』
と、言ったような気がした。そして、私を離す…伸ばす手は届かない…
「あっ…」
その後、離れて娘婿とのやり取りを見ていた。
たまに目が合うとニヤッと笑う。
その都度身体がビクッと跳ねる。
(私…狙われている…何故…どうし…)
その日から、彼の事が頭から離れなくなった。
恐ろしい事に…彼の事を思い出そうとすると私は発情した獣の様になる。
ここまで制御出来なかった事は無い。
狂う、私は周りの輪が膨れ、尖りきったちく【ビリイイイイイイイイイ】
―――――――――――――――――――――――
ー娘ー
「何すんのよ!私とサトル君のメモリーを!」
『この書類…と言うか恥晒紙【はじさらし】は処分させて頂く、もし外に出たら一族郎党外には出れぬ』
嘘ばかり書いて自分の都合の良い様に妄想し、違うというとキレ散らかす。
ただ、サトルが挨拶しに来て私の子供と間違えただけ。
しかも途中で大事な事とは思えない事を2回言った。
こんなヒロインをどう愛せば良いのか…
学生時代の私であれば貞淑で美しいタツ、これからの時代はタツ!と世間は沸いていた…と思う、確か。
だがこのお祖母さんは誰得なのか全く分からない。
これはサトルと言う頭のおかしい何回も寝取られて精神が狂った男と、元から狂ってる私の母の悲しいモンスターの物語だ。
どうせ人気は出ない。外見が若くてもババアで子供一人産んでるからな。
やっぱり女子高生の話じゃないと駄目だ。
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