第12話
「えっリオは?」
「あー、アツキが持ち帰った」
煙草を片手に答えるセナ。
持ち帰ったってモノみたいに...。
えっでもそしたら私はどうすればいいの。
「わたっ…」
口を開いた私にゆっくりセナが近づいてきて
思わず止まった言葉。
「______アミは」
綺麗な瞳で私を捕え、髪を耳にかけられて
「...っ」
セナに見つめられると金縛りにあったみたいに身体が動かなくなる。
そんな私の反応を楽しむみたいに口角を上げて
頬に触れた手。
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