第10話

大人っぽい顔立ちだけどよく見ると睫毛が

長くて中性的。



白くて綺麗肌に無意識に手を伸ばす。


こんな綺麗なのに肺の中は真っ黒だと思うと

余計惹かれるな


なんて思った私はたぶん酔っている。



「そんな触られるとくすぐったいんだけど」


突然触られても驚く様子もないセナ。



手を下げようとした私の手首を掴んで


「でもアミは特別に許可してあげる」


「...っ」



こんな綺麗な顔で、女の子の扱いも上手。




“特別”なんて簡単に使わないでよ。



だってあなたは



_______私のモノにはならないでしょ。

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