第7話

「…2歳は誤差だよ」


「そうかな、俺のことはセナって呼んで」



そう言って差し伸べられた綺麗な手。


見つめられると逸らせなくなる瞳。


なんの握手なのか分からないけどゆっくり

手を近づけると優しく握られて



「…っ」


「アミの手はちっちゃいね」


セナに会ってから早くなった鼓動はなかなか

静まらない。




「____セナ、手はやいよ」


グラスを持ってテーブルに来たアツキは私達を

見て面白そうに笑う。



「アミの手、小さくて可愛いから触りたくなっちゃった」


「…っ」


セナの顔は表情が読み取りにくくて



冗談であろうその言葉でも私の顔は熱を持つ。

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