第6話

「____おーい、聞こえてる?」


「わっ」


彼の放つ独特の雰囲気にまんまと飲まれて

動けなくなっていた私の目の前に


いつの間にか至近距離に近づいてきていて

思わず声が出て



「大丈夫?」


そんな私を見て可笑しそうに笑う彼。



「あっアミです」


「アミね覚えた、敬語じゃなくていいよ

何歳?」


見た目とは裏腹に話し方はとても軽い。



「21歳」


「若いね、俺と2つ違いだ」



私と彼が2歳しか変わらないなんて。


こんなに大人っぽいのに。

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