第2話
カラン
扉を開けるとベルの音が鳴って。
カウンターに4人がけのテーブル席が2つ、
2人席が4つほど。
店内は外観同様シンプルで心地良い雰囲気。
「お好きな席どーぞ」
カウンターでお酒を作りながら言う店員は
くしゃっとした笑顔を見せた。
まとまりのある綺麗な赤髪に細身な身体。
年齢は20前半くらいに見えて歳が近そう。
「アミ、どこにする?」
「うーんどうしよう」
扉の前で悩んでいると
「リョウ、この子達俺らと同じテーブルね」
軽い声とともに香るシトラスの香り。
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