蜜愛

咲夜

1

第1話

「ねえほんとにあるの?」


本日3回目のこの言葉。


時刻はPM10:00を回ろうとしている。


今日は平日で比較的人が少ない駅を離れて

更に人通りは少なくなった。



「こっちで合ってるはずなんだけどなー」


この言葉も3回目。



新しくBARが出来たらしいから一緒に行こう


そう電話を掛けてきた友達のリオ。



駅前で待ち合わせをして歩くこと15分。


未だに着かないBAR。



「ねえやっぱり今日は「あった!」



私の不安が絶頂になる寸前


やっと着いたらしい。



黒をベースとしたシンプルな外観に

“TRICK”という文字がネオン色に光っていた。

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