第19話子育てと仕事:インフルエンザからの復帰と家族の時間

インフルエンザによる発熱がようやく収束して、会社に一週間ぶりに出勤すると、早速仕事が始まり、ミーティングの場で、みんなに迷惑をかけたことをお詫びして、それからいつもの仕事が始まった。私の会社はインフルエンザにかかると5日間の出席停止措置が取られて無理やり5日休むことになる。土日も入れておよそ一週間ぶりの仕事は思ったよりも順調にこなすことができた。そして同僚にインフルエンザで寝込んでいるときの様子を話してやると、俺も気をつけようと言ってました。インフルエンザは予防注射を打つことも大切であるが、日ごろから精力のつく食事をバランスよく食べることが大切だと思い知らされた私である。

 家に帰ってからも元嫁から

「大丈夫じゃった?気分悪いとかない?」

と聞いてくるので、

「何事もなく今日の仕事は無事に終わった」

というと安心したように夕食を作っていた。夕食ができるまでの間、私は賢の遊び相手で、もうすぐ2歳になるというのでかなり重たくなった息子を背中に乗せて遊んだり、フリーフォールと言って、私が賢を一番高いところまで抱き上げて、勢いよく下に振り下ろす遊びをしたりして遊んでいた。この遊び、賢の食いつきは良く、賢のマイブームになったが、やってる方は、体重の増えた賢を両腕で一番高いところまで抱え上げなければならないため、かなりしんどいのであるが。それとか、私がねぞべって、賢を平行に抱えて、だんだん私の顔に息子の顔を近づけていくというゲームなどをしたりしていた。私の顔が近づいてくると私とチューしなくてはならなくなるので、それが嫌で、賢必死で抵抗しまくっていた。こういう感じで賢が生まれてから初めてと言ってもいいくらい、平穏な日々が過ぎていったのであった。

こういった何気ない、どこにでもあるような親子の触れ合いがずっとるづけばいいのになって思っていた私である。しかし、そのほんのささやかな私の願いはその後幾度となく裏切られることとなる。

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