第18話インフルエンザによる発熱
インフルエンザによる発熱で、体がふらふらな状態が続いて、寝込んでいると玄関のチャイムを鳴らす音が。誰かが来たと思ってふらつく体を何とか支えながらおきようとすると、私の母の声と熊毛の両親の声がするではないか。私は呼んだ覚えがないので元嫁に聞くと、
「私が呼んだ」
というので、余計な心配をかけたくなかったのに、
「余計なことをして」
と思いながら玄関を開けようとすると、さと子が先に玄関を開けて、みんなが入ってききた。見るからに体調が悪そうな私に
「大丈夫かね?」
と聞いてくるので、
「熱が今39度近くある」
というと、まだ熱が出るじゃろうから、賢にうつってはいけないので、私の両親のところでしばらく休んだらどうかという事になった。私はとても車を運転できる状態じゃなかったので、母が運転する車に乗って30分ほどかけて実家に帰って休むことになった。さと子もそのことに納得して私を送り出したのだが、私が一番心配していたのは、賢にインフルエンザがうつっていなければということであった。私が寝込んでいる間に何回か賢が私のそばに来たらしく、さと子が気がついたらすぐに私に近づかないように連れ戻していたようである。しかし、まだ小さい賢にうつっていたら大変なことになると思うと、気になって仕方がなかった私であった。
実家について療養することになった私はおとなしく横になっていたが、横になって寝ていると、腰とかが痛くなってくるし、汗をかいて背中や腰が蒸れてくるし、寝ているというのに結構疲れた様な気がする。そしてインフルエンザの熱が下がるまで、月曜日の夜に発症して、丸々5日かかった。そして、土曜日には熱も完全に下がったので帰ろうと思ったのであるが、まだまだ体調が万全ではないということで、日曜日まで実家で過ごすことになった。そして日曜日の昼ごろ帰って、5日ぶりに見る賢は少し体重が増えたかなと思うくらいズシッと重く感じられた。そして私が帰るなりさと子が一言
「あんた、思いっきり痩せたね~」
と。そりゃそうだろう。発熱して以来ろくに食事も食べられなかったのであるから。
帰ってからはまず大家さんに心配をかけたので、無事に治って帰ってきたことをお礼の品を持って挨拶に行って、そのあと、快気祝いということでさと子が寿司を取ってくれた。こうして何とかインフルエンザを乗り越えて、体調も元に戻って仕事に行くことになった私であった。
よく毎年インフルエンザにかかってなくなるという人がいるというニュースを聞きくが、自分が体験してみてよく分ったのが、インフルエンザを甘く見てはいけないということ。体力的に余裕のある年代の私でもかなりしんどかったので、小さな子供や高齢者がかかると本当に命にかかわると思う。私の賢がインフルエンザにかからなくて良かったと心の底から思った私であった。
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