第36話 虹が射したように煌めくエスロク

黄色いS660《エスロク》の、その鮮やかな黄色のボディはCR‐Zのヘッドライトで更に輝き、トンネル照明の真下になった瞬間には虹が射したように煌めいて見えた。


はるか前方に見えていた赤いテールライトの連なりが右横に広がっていたところに、あっと言う間に追いついて、それは大型トラックが速い高速バスに追い抜かれているところだった。


その時、S660《エスロク》のハイマウントのストップランプが赤いレンズを通して白い閃光を放った。

時速160キロからの急減速、それでも追い越し車線に出てきた高速バスにたちまち追いついて、ほぼ同時に急ブレーキをかけるモナカのCR‐ZがS660《エスロク》に追突しそうになった時、高速バスが壁のように迫って見えた。


その時だった。


S660《エスロク》がトンネル照明の下を通過するタイミングに関係なく虹を帯びたように煌めき始めた。

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