第34話 タコメーターが5000回転を指した時、急に

長いトンネルが迫る前に走行車線を80~90キロで走る大型トラックの車列とのタイミングを図ることを忘れて、ひたすらCR‐Zのアクセルを踏み込むモナカ。上り勾配なのかスピードが増すごとに反応が悪くなるように感じた。


すでにめいっぱいアクセルを踏み込んでいるモナカが「前を走るエスロクに追いつきたい」精一杯の気持ちを込めて踏み込むと速度計が143キロ、タコメーターが5000回転を指した時、急にブーストされたように勢いを増した。身体が、後頭部がバックシートに押さえつけられながらも力を込めた右足はアクセルから緩めることなく、速度は一気に160キロに迫ろうとしている。


少しだが、前方を走るS660《エスロク》との間隔が詰まっただろうか。


162キロを表示するとき、前を走るS660《エスロク》が長いトンネルに突入。2秒後、CR‐Zも突入した。

緩く左カーブになっているが、160キロを超えるスピードだと緊張感張り詰めるコーナーになって迫ってきた。

モナカの心臓は心拍数を高めて喉までせり上がってきているようだった。

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