第3話:文明開化の音はいつでも突然に

朝日奈静香20歳になりました。


あれから味噌汁という声に呼応して、自称転生者が数名、私のもとに訪れた。


まずは同じく日本人の花崎守君。


彼は私と同い年の高校生だ。


医学生を目指していたらしく、今世でも傷の治療や薬草について調べていたらしい。


正直ヒーラーはありがたい。


この時から怪我をしたらとりあえず守君のところに行くことにした。


そしてアメリカから来たハンター。


名前の通り、狩人さんだ。


彼のお陰でモンスターを狩ることが出来る道具や罠を作れるようになった。


そのお陰で安定した食料の供給とお肉というタンパク質がとれるようになった。


今のところはこの3人で文明レベルの進化を試みている。


人を集めて狩りを行ったり、食べ物を供給してみたり、コミュニティを形成しようとしてみている。


一応会話は出来るらしい、というかアメリカ人のハンターさんとも普通に会話できていたりとコミュニケーション能力がなんか、進化してた。


なんというか、普通に話せる。


外国語とかない。全部日本語に聞こえる。


試しにと集まった人類に文字を教えてみたら水を吸うスポンジのように覚えていった。


ちなみに文字に関しては読めるけど書けない!といった感じ。


多数決で日本語が公用語として普及されることになった。


ハンターには申し訳ないけれど、日本語の読み書きを覚えてもらうこととなった。


こうして私達、新人類に文明が産まれた。


紀元前40年、新たに産まれたコミュニティはやがて国となる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る