ゲーム初心者姉とMMO上級者妹のゲームバランス破壊日記
だしまき
一日目
「ねえ優璃一緒にこれやろうよ!」
「えぇ……急だなぁ…」
「なんとたまたまあの『ロマンス・リアリティ』と『MBO』を二つ入手できたのです‼」
「いまめっちゃ流行ってるやつじゃん」
「そう私そうこういうゲームでハンマーとかぶん回して見たかったんだよね」
「ん、まぁいいけど」
「はい!じゃああと20分後に始めるから一緒に始めよー」
この急にゲームに誘って来たこの美人は私の姉である紺野愛、学校では高身長、美人、成績優秀の完璧生徒会長、家では甘えん坊の姉、しかもちょっとわがまま、今回に限った話ではないがお姉ちゃんは押しが強いマジで強い。今回もそんなお姉ちゃんに押されて今回はつい先日リリースされたばかりのVRMMO『オール・オーバー・ザオンライン』通称『OOO』を今日からお姉ちゃんと始めることになった。
お姉ちゃんはハンマーぶん回したいとか言っていたので多分いわゆる脳筋構築、じゃあ私はどおするべきか……魔法でバンバン支援するヒーラー兼バッファー?銃もあるらしいから中遠距離の支援型アタッカーか?いや昔みたいにナイフ使うか?こういう時はネットで調べるに限る
今更だが小学3年ぐらいから中学2年までR・Rの一個前の機体のPK推奨PvPメインのVRMMO『キラーファンタジアオンライン』通称『KFO』ではリリィって名前でかなり暴れていた、一人で大型ギルドを壊滅させるくらいには、おかげで『血塗られた百合』とかいう不名誉…ではないがなんか嫌な二つ名がついてた
壊滅させた理由?なんでもいいじゃないか
「へぇ銃は入手難易度が高めでちょっと扱いが難しいのかでもDPSはこのゲーム内最高、でも難しすぎてデータリセットする人多数ねぇ、
まぁ不遇じゃ無いな、あとビルドは実質自由、銃によっては一定のSTRを必要とするけど実質ノーデメリット、あとプレイヤーが少ないのと発売されて日が浅いからまだ未発見の要素多数
これだな、ってやばもう20分立ってるし!」
『R・R』を頭に装着するそして自分を未知の世界に導いてくれる魔法の言葉を発する
「『バーチャルリンク開始』!」
謎の虹っぽい演出のあとプレイヤー登録画面に入る、プレイヤーネームはもう決めてある、というか昔使ってたやつがある
『アナタノプレイヤーネームヲオシエテテクダサイ』
右下に他のゲームと同じように個人情報保護うんぬんかんぬん書いてあるがスルーする
「『リリィ』」
意味はそのまま百合の花、あと私の名前を英訳しただけ、小学のMMOをガチってた時から、ネーミングセンスなんてなかったから仕方ない
『アナタノツカウブキヲオシエテクダサイ』
・片手剣 攻撃力、攻撃速度、共に高めでとても使いやすく初心者向け
・両手剣 攻撃力がかなり高く、この武器一つで攻撃も防御もしやすく、かなり使いやすく初心者向け
・杖 魔法の使用が可能、攻撃も回復も何でもできる、だが近距離に弱い、ゆえに中級者向け
・刀 片手剣よりも攻撃力が高いし、攻撃速度も早いが、納刀時と抜刀時で性能が変わるため中上級者向け
・銃 近距離、遠距離共に対応可能、当たる場所によるダメージの増減が激しい、中上級者向け
・大鎚 攻撃力がこの中で一番高い、最低でもSTRが30以上無いと装備できない、中級者向け
一応全て見ておく、そして銃を選択する。
初期武器にナイフ無かった……悲しい
『ステータスヲワリフッテクダサイ』
STR 25
VIT 00
DEX 35
AGI 25
INT 15
多分これが正解だからこのままでいいかちょっと平均的すぎるかも知らないけどもこれでいい
『ユメトボウケンノセカイニイッテラシャイ』
『今からチュートリアルを始める、俺は会社の都合で名前は出さないが、この『OOO』を作って会社の人だ、イベント開催時はイベントの説明とかするから今後ともよろしく』
その後約5分間のチュートリアルが終わり、最初の街である『ファースティア』に転送される。
周りを見渡すとお姉ちゃんがいきなりナンパに絡まれていた、許さない私のお姉ちゃんに手を出そうとしやがって
「やめろ」
そう言ってさっき貰った初期武器のリボルバーをそいつの頭に突きつける、街の中なのでダメージは発生しないが、突きつけられたことにやる恐怖ですぐさま逃げていった、というかどうせ犯罪防止プログラムで守られてるのか、それはそうとして、私のお姉ちゃんに手を出したのだから仕方ない
「お姉ちゃん大丈夫だった?」
「大丈夫だけど、ダメでしょ!知らない人に急に銃突きつけちゃ!」
「だってお姉ちゃんが」
「だってじゃない!」
「はーい」
「じゃあ優璃気を取り直してフレンド登録?とパーティ組む?して狩り?行こっか」
「お姉ちゃんリアルネームで呼ばないで今のネットって凄くめんどくさいの、私のことは 『リリィ』って呼んで、よろしく」
「はーい」
そうしてお姉ちゃんとフレ登録とパーティ登録をする。お姉ちゃんの名前は『ラブ・ローズ』……痛いな、持ってる武器はやはり大鎚、中級者向けって書いてあったけど大丈夫かな?
「リリィ!さっそく狩りに行こー」
「おー」
やって来たのは街から3番目に近いダンジョン『ティスカダンジョン』幸いな事に近くに小さい街があってセーブとワープポイントの解放ができた、ここのダンジョンを攻略してからレベリングに励むとしよう
「リリィ、なんか初めて入ったダンジョンでノーデスクリアするとパーティメンバー全員にクリーク装備?が貰えるんだって、あと私調べて来ました!ここのダンジョンまだその装備出てないそうです」
「ユニークね、あと確かパーティメンバーは二人か三人以内っていう条件も会ったはずだよ」
ユニークかロマンだよな、というか道中の敵を倒してたからレベルが5まで上がっているとはいえ、このダンジョンをクリア出来るかどうか私はともかくお姉ちゃんがなぁ、かなり筋がいいのかプレイスキルが高めなのだが、発売して3週間も経っているのだ、まだクリア出来てないというのはかなり難しいと言えるはず
「杞憂だったかもしれない」
「リリィどうしたの?」
「ん?なんでもないお姉ちゃんバカ強いなって」
「リリィほどじゃないって、ねぇ『血塗られた百合』さん」
「お姉ちゃんなんで知ってるの⁉︎」
「同級生が『『OOO』初めようとしてるんでしょ、元トッププレイヤーの妹ちゃん、えっとネット名が『血塗られた百合』のリリィだったけな、かなり有名な人だよ、妹ちゃんあんたのこと大好きだから言ったら多分やってくれるよ、一緒にやりなよー』って教えてくれたよー」
「そんな事より、お姉ちゃんボス部屋だよ!気合い入れて、行くよ!」
~呼んでいただきありがとうございます。
感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~
ゲーム初心者姉とMMO上級者妹のゲームバランス破壊日記 だしまき @dashimakitamago2009
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゲーム初心者姉とMMO上級者妹のゲームバランス破壊日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます