声
夏場に怪談話を友達とした夜のことです
夜遅くまで話が続いて、疲れもでてその日は泥のように眠ったんです。
起きてって名前を呼びながら呼びかけられたんです
たしかに母親の声で、
何も考えず返事をして働かない頭で重たい体を起こして目をどうにかあけたんです、時計は午前3時を指していました。
まわりを見たけれど横にいるはずの母親はいなくて、
あぁ…寝ぼけていたのかなと思ったけれど、すぐに違うことに気づきました。
なんてたって自分の背後から小さい声のようなものが聞こえて、そのうえ夏なのに凍るように冷たい空気がスゥーっと体にまとわりついてくるんです。
あぁ、しまった…
丑三つ時に、名前を呼ばれても応えてはいけない。
友人の話した怪談の一つにそんな物があったことを思い出し
自分はこれからどうなってしまうんだろう、取り憑かれてしまうんだろうか…はたまた殺されてしまうんだろうかと考えていると、
耳元に冷たい空気がやってきて、そっと
「やっと、応えてくれた」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます