第3話 新たな関係
俺この家の人とか関わりあり過ぎじゃね。
政義「雨漏りを直す技術をどこで学んだの?」
明「それは久爺に習ったかな。」
茉耶「伸びた枝の剪定は?」
明「それは松爺かな。」
心優「誰?」
明「俺が育った地域にいた爺さん達だよ。一部は戦争を経験してた人もいたんですよ。」
すると、目の前に出て来た豪華な和食を目にする。
政義「さあ、夕食を食べながら話そう。」
明「一つ聞いていいですか?」
心優「何?」
明「奏さんは執事なんですか?」
心優「そうよ。本人からの要望でもあったからね。」
明「そうなんですね。」
政義「君はどこに住んでるのかね?」
明「これから考える予定なんですよ。」
心優「は?」
政義「面白いな君。」
明「まぁ勝爺はいつも言ってたからな『人生行き当たりばったりだ。』って。」
心優「ならここに住めば?」
明「いいんですか?」
政義「構いませんよ。私も世話になったので。」
茉耶「だったら客間を使いましょう。」
夕食の食器を片付けていた奏が言った。
奏「私が客間の用意をしてきます。」
心優「あの使われてないを使うんだー。」
政義「作り過ぎちゃったんだよね。」
数十分後奏さんが戻って来た。
奏「用意できました。」
心優「行ってきな。」
奏さんに付いていき部屋の前で立ち止まる。
奏「ここです。」
奏さんが扉を開き室内が見えてくる。
明「広すぎやしませんか。」
奏「では、何か必要なものがあれば言ってくだされば用意します。」
明「この家どうなってんだよ。クローゼットにマルチデスク、ふかふかなベッド。至れり尽くせりだな。」
俺は持ってきた服をクローゼットに掛ける。
すると、部屋の扉がノックされる。
明「はい。」
扉を開けるとそこには心優がいた。
明「何かありましたか?」
心優「あの私ね明のことが好きなの。だから私と付き合ってください。」
明「えっ!?はい。よろしくお願いします?」
心優「良かった。じゃまた明日。」
明(風のような人だな。)
すると奏さんが目の前に来ていた。
明「どうしました?奏さん。」
奏「明さんのことが好きです。」
明「でも俺は心優と付き合ってるし。」
奏「知ってます。お嬢様との関係は。だから私は2番でいいですから付き合ってください。」
明「でも二股になりませんか?」
奏「それなら大丈夫です。異なる女性が一人の男性と交際するのはいいんですよ。」
俺が知らない内にこの世界は変わっていたのだった。
次回に続く
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