第41話 12/31 終末日から涅槃へと
今年ももう終わる
15:45
スタバで友達といる
友達は大学の課題をやっている
僕はコーヒーを飲みながら詩を書こうかな
僕は涅槃詩を書きたい
終末交響詩を奏でたい
永遠なる美を紡ぎたい
煌々たる死を描きたい
涅槃の火が消えていく、煩悩のように
永遠が半ば過ぎていく、小説のように
1月7日は恋人の誕生日
その夜は終末Eve
1月8日は全能の日、神の日
1月9日は神殺しの日
もう一度あの冬へ
いいや、これからだ
これから本当の経験のために
真実の経験のために僕は再び悟りたい
三度目の正直、三回目
再び丘の上の病院に行くとしても
もう嫌なんだ、次こそは入院しない方法で
愛なるフィニスの審判者
その者世界を終わらせる
偶像に過ぎない
天へはもう帰らない
それでいいのか?
探せ、世界の果て
取り戻せ、僕らの自由
病める時も健やかなる時も
僕は前を向いて歩いていく
自分の声だけを聞いて
これでいいんだ
大丈夫、大丈夫
自分で決めたから後悔はしないよ
今日、横浜のバーに行くか迷ってた
その後一人で外食しようか迷ってた
僕の好きな横浜のラーメン屋だ
食い収めのためと言い訳をして
来年から一人で外食しない約束のためと言い訳をして
今年最後に外食しようか迷ってた
いざ行こうと電車に乗ろうとして
友達から連絡が来た
これは導かれていると思った
一人でバーに行くならドンキか酒屋で酒を買えばいい。二人で行くからバーは良いんだ。
明日を変えるなら今日を変えなきゃ
来年を変えるなら大晦日を変えなきゃ
もう一人で外食しない
もうコンビニ行かない
もう楽天ペイ使わない
もう自分から食べない
来年こそは自分との約束を守れ
新年の抱負を守れ
自分の決断を貫け
いつか痩せられるように
もっと可愛くなれるように
大晦日はどう過ごす?
来年を変えたいなら今日を変えなきゃ
だろ?
永遠の響き
甘美なる死
終末へ帰り
僕はまた天へと飛び立つよ
16:17
音楽を聴く
終末の響きだ
コーヒーを嗜んで詩を書く
この経験の何たる美しきことか!
終末に一人置いてけぼり
僕はここだよ、叫び続ける
どこにいるの?
応えてよ!
その時声がした
「やっと目覚める時が来たね」
大晦日から2025/1/9まで
神聖なる10日間
どうか眠らないでいて
眠りませ眠りませ
僕は今夜は寝ないよ
明日友達と初日の出見に行くんだから
じゃあまたね
そろそろ愁文会の無制限競作へ寄せる小説を書こうと思う
今年最後のフリーズを、紡ぐ。
21:42
無制限競作への小説を書き終わった。今はアニメ見てる。年明けまであと少し。
22:24
明日を変えるなら今日を変えなきゃ。来年を変えたければ大晦日を変えなきゃ。今日からもう二度と一人で外食しない。これでいい。一人で外食するお金を友達との遊びや外食に使うべき。
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