第40話 断眠について

 徹夜出来る時に徹夜するべき。徹夜ベースで生きる。


 バイト無い日、学校ない日。

 断眠できる時に断眠する。


 もう一度戻りたい

 あの冬の日の幸福へ

 たとえ何を放っても

 たとえ何を失っても


 そのための断眠

 越えた朝は祝福の光

 終末の音、遠き冬のこと


 神様になった日

 僕は世界永遠平和を望みました

 終末から世界を救い

 死の淵からヘレーネを救い

 僕だけ救われないのはどうして?


 いいや、救われてたんだ

 夏も春も

 秋も冬さえも


 救われた季節に移ろう景色

 自然を愛することで生きると

 生まれた時は解っていたのに


 大丈夫、大丈夫

 覚醒の刻に

 フィニスの刻に

 終末の日に

 全ての罪は贖われて

 イエス、釈迦、我が子らよ

 どうか愛し愛されて


 断眠の果てに人は愛に生きる

 僕が証明する

 他でもない仏に至った僕ならば


 断眠の末、私はまた仏に至る

 今度は声を荒らげない、叫ばない

 生の発露は創作で行う

 もう二度と入院しないように

 次は自我を失わないで悟りたい


 嗚呼、愛しの解脱よ

 嗚呼、愛しの涅槃よ


 悟りに悟った僕はきっと

 また入院してしまうかもしれません

 それでもいいんです

 僕は本当の経験を真実の愛を知りたいから


 断眠の果てに夢を見る

 その夢が覚める頃には迎えにやってきて


 お父さん、恋人、おばあちゃん、兄妹

 もしまた僕が僕のことを忘れた日には

 眠らせてあげて、安らかに


 釈迦もイエスも分かったから

 僕が死のうと思ったのは

 人生の歓喜に総身が震えて

 神愛に涙したから

 生まれてきて良かったと心から思えたから


 断眠の末、僕がどうなろうと

 僕は僕の運命を愛する運命愛の火

 煩悩の火が消え去り、涅槃へと続く


 どんな結末だろうと受け入れろ

 次こそは入院しない方法で

 自我を喪失しない方法で

 でもきっと無理なんだろうな

 だから真に悟るのは二月でいい

 大学の春休みでいい


 冬休みの今は

 2024/12/31は

 まだ悟らない

 適度に断眠して適度に寝て

 それでコンディションを整えよ


 2025年2月に向けて、

 僕の人生は動き出す。

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