第7話 繊細すぎる自分を責めてしまう

「気にしすぎだよ」「そんな小さいこと、忘れなよ」

そう言われるたび、私は自分がどれだけ「繊細すぎる」人間なのかを思い知らされる。そして、そんな自分を責めてしまう。


友達との何気ない会話で、相手が少し言葉を選び間違えただけでも、私はその一言を何度も頭の中で繰り返す。「あの時のあの言葉、もしかして私に不満があったのかな?」そんなふうに深読みしてしまい、自分を追い込んでしまう。


さらに厄介なのは、その後の「自分責め」だ。「なんでこんなに気にするんだろう」「普通なら流せるはずなのに」と、自分の感情を否定してしまうのだ。その結果、傷ついている自分と、それを責める自分の間で板挟みになり、さらに苦しくなってしまう。


繊細さは、私の「欠点」のように思える。でも最近、少しずつ考えが変わり始めている。


繊細であることは、悪いことばかりではない。小さな変化に気づける分、人の気持ちに寄り添うことができたり、自然や芸術から深い感動を得られたりする。それは、鈍感では得られない豊かな体験だ。


ただ、繊細さは「扱い方」が難しい感性だとも感じる。放っておくと、どんどん自分を苦しめてしまうからだ。だから、最近は繊細な自分に対して優しく接する方法を練習している。


たとえば、気にしすぎてしまうときには、「今、自分が感じていることは何だろう?」と自分に問いかけてみる。そして、「そう感じるのは自然なことだよ」と、自分の感情を否定せず受け入れるようにする。


また、相手の言葉や行動を深読みしすぎてしまったときは、「本当の意図はわからないけれど、それでも私はこう感じた」と、一歩引いて考えるようにしている。それだけで、心が少し軽くなることがある。


繊細すぎる自分を責めるのではなく、その繊細さを自分の一部として受け入れること――それが、これからの私の課題だと思う。


繊細さは、時に生きづらさを生むけれど、同時に私を豊かにしてくれるものでもある。それを忘れずに、少しずつ自分と向き合っていきたいと思う。


私の繊細さが、私らしさであることを信じて。

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