上機嫌
昨日は動物病院で痛み止めと点滴を打ってもらった。
毎回3000円近い出費は痛いが、短時間で痛みと点滴を打ってもらえるなら逆に安いとさえ思えてくる。
帰って早々、クロの様子がどこかおかしかった。
いつもは自分のお気に入りの場所へ向かい、そこでぐったりと寝ている。
しかし、昨日は私に執拗に甘えてきた。膝の上から離れず、ずっとゴロゴロと言っている。
これが、痛み止め注射のマジックだ。
感謝感激。彼の痛みが治り、ここまで上機嫌になるなら最高である。
寝る時も、昔のように隣に寄り添って眠ってくれた。
過去の(と言ってもほんの二か月前程の出来事だが)元気だったクロを思い出し、涙が溢れた。
相変わらず苦しそうではあるし、癌は日々彼を侵食している。
痛み止めで紛らわせた偽りの幸せだとは理解しているけど、やはりそれでも彼が上機嫌だと私も嬉しい。
明日はいよいよ食道チューブの手術である。
しっかりと彼のケアに努めていきたいと思う。
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