第7話 青春…?


「美玖!これ持って!」


渡されたのは紙袋だった。

所謂、ショッパーというやつ。


「あそこのお店行って

いっぱい取ってこよ!!!ほら!」


「え、ちょ、ま…」


はいの返事もなく、店に連れて行かされる。


上手く店員の目を盗んで、というわけだ。


「あ…可愛い」



目に止まったのは可愛いカバン。


「美玖!入れるよ!」


店員さんがこっちを見ていないスキに

サッと入れた空。


「このままやってくよ!」

と、小声で言う。


待って!と言いながら

楽しんでる私もいた。


店員さんは、きっと気づいているけど

見ないふりをしてるのかな?


なんて思いながら

どんどん紙袋に入れていく。



「出よっかー!」


空の明るい声に釣られて

私たちはお店を出た。

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