第6話 ふたりぼっち


「よーしよし、汚くないよ」


「なんで…?」


「生きるためにやってきた。

それだけでしょ?」



「それを汚いというなら

僕だって汚いよ。」


初めて空の目が

曇ったように見えた。

歪んだというか

何かを隠してる。


そんな目をしていた。



「じゃあ美玖ちゃん。

楽しいことしようかっ!!」


「えっえっ…」


無理やり腕を引っ張られ

繁華街と消える私たち。



そう、私たち、ふたりぼっちで。

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