第4話 ヒトリの男として


空という男性に連絡を取った。


なんとなく、見てくれる

気がした。


気がしただけで、本当は

嫌われることが恐かったのだけれど。


「初めまして。

単純に気になりました。」


あー…上手く言葉に現すことが出来ない。

いつもなら出来るのに。



「ありがとう!

なんだか運命みたいだね!

僕も気になってたけど、レス来なかったら

悲しいと思ってさ!」



多分嘘じゃない

と、思った。


勘だった。でも、多分嘘じゃない。



遊ぶ約束をしてみた。

この時は私はまだ学生、17歳。


空は19歳だった。


少しお兄さんに見えた。


少しだけ、ね。



でも、会ってみたかった。

こんな汚い私でも


会ってくれる事が嬉しかった。





空、ありがとう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る