第3話 ふたりぼっち
出会い系サイトをやっていて
1人の人を見つけた。
それは客としてでは無くて
1人の男性として見つけた。
でも、私は要らない子。
その認識が強くて、怖かった。
名前は「空(そら)」
写真を見る限り、拾い画ではなさそうで
綺麗な顔をしていた。
こういう人に
最初から出会いたかった。
何処で道を外して
どうしてこうなったのか
本当に分からなかった。
悲しくなった。
だけど
自分のせいでもあり
母親のせいでもあり
父親のせいでもあったのかな。
なんて思いながら
苦いタバコをふかした。
あー、分かんない。
そんな気持ちになりながら
カチカチとケータイを弄る。
「私の人生、笑えないよね。」
って言いながら、クスっとも来ないけど
ちょっと涙目になりながら笑ってみた。
あぁ、孤独感とはこういうことか、と。
背徳感とは、こういうことか、と。
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