第7話◇アロマを学ぶ◇
今回のれもん薬局さんへのお問い合わせのお客様のように、雑誌を見て試してみたいけれど、どこで扱っているかわからないという問い合わせが多いのです。」
「そうですか。取り扱っている所、少ないですよね。」
「ネットでも売っていますが、香りは試すことが難しいので、お店で購入されたいと言う方が多いのです。扱店が少ないのでご入会いただくと助かります。」
「そうでしょうねえ。私もティートゥリーに入った途端に癒されました。」
「うちの会社子会社で社員が二十人程しかいないのです。化粧品店やエステティックサロン、薬局などにも置いてもらっています。今回ティートゥリーさんにご紹介頂いて、とても感謝しています。」
木村は、外見は若く見えるが、物腰が柔らかく営業経験豊富のようだった。
「木村さん、モリ―は長いのですか?」
「今年で十年になります。その前は、香水や化粧品の容器の会社にいたのです。」
「そうですか。」
木村は自己紹介が終わると、「モリー」の会社説明を始めた。大元の「モリ―」はアロマオイルだけでなく 色々な物を輸入販売している商社だと言った。木村のいる部署はアロマオイルを主に扱っているのだそうだ。
「私ね、今年で還暦なのですよ。新しい商品を取り扱うには抵抗があったのです。」
「そーなのですか。お若いですよねえ。六十歳には見えないですよ。」
「ありがとう。五十九歳位にしかでしょ。」
瑠璃子が冗談を言うと、今まで緊張していたのか木村の顔がほころんだ。
「今年も、もう暑いじゃないですか。」
「そうですね。」
「でもまだこちらの方が涼しく感じます。東京はもっと暑いです。」
「そうでしょうねえ。都会は暑いですよねえ。この辺は田んぼが沢山あるから涼しいかもね。私、今年になってから尋常じゃなく汗が沢山出てね。緊張したり、少し暑いって感じると、だらだら首筋から流れてくるのがわかるのです。Tシャツなんかびっしょりよ。信じられないでしょ。」
「そうなのですか?」
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