二章-3 ルフトクスとの昼
「ふわあー、おはよー」
テイワズがロタとフォルティと朝食を食べていると、あくびをしながらルフトクスが入ってきた。
「おはようございます」
「フォル兄様、おはようございます」
二人の返事を聞いて、ルフトクスが音を立てて椅子を引いて座る。
それから頬杖をついて、黄金色の目を細める。
「おはよう、ティー。……今日も可愛いねぇ」
──今までだって、可愛い可愛い言われてはいた。別に恥じらうことじゃない。
なのに、どうして。
(言い方が今までと違うから)
だからどうしても、恥ずかしくなってしまう。
「ルフ兄様またあなたは……!」
「へっへーん、言ったもの勝ちー」
淹れた紅茶はストレート。ルフトクスは得意げに微笑んで啜る。
新しく部屋に入ってきた足音に、テイワズとロタが早く気がついた。
「……ヘルフィ、おはようございます」
「おはようございます、お兄様」
乱れた銀髪をかきながら現れたのは、開ききらない赤目のヘルフィだった。
「おう、おはよう」
座ったヘルフィに、ルフトクスとフォルティも挨拶をする。
ヘルフィは紅茶に山ほど砂糖を入れて、ロタが今日の仕事について話しかける。
「今日は施療院に呼ばれていましたね」
ヘルフィが紅茶を飲んだヘルフィが答える。
「ああ。古いから改修したいってことだったな」
そんな二人の様子を見て、ルフトクスはフォルティに話しかけた。
「フォルは? 今日は?」
「えーっと」
フォルティが横目でテイワズを見た。
不意に赤い目と目が合って、テイワズの手が止まる。
「……どうしましょうかね」
自分のために学校を休んでいると、テイワズは知っている。
「そろそろ行きなよ、学校」
だから言った言葉に、むむう、とフォルティは唸った。
「心配かけたよね、私、大丈夫だから」
そう言えば、しばらく間を開けてフォルティが答えた。
「じゃあ、まあ、そろそろ僕も行きましょうかね……」
「じゃあ、ティーは今日一日おれと過ごそっかー!」
「あーっ! ずるいですよルフ兄様! あなたは行かないんですか!?」
「おれは明日からにするー」
噛みついたフォルティに、ルフトクスはふふんと鼻を鳴らす。
「ねえ、ティー、今日は何しよっかー?」
「えええ……」
その黄金の瞳の強い光に、テイワズは学校に行ったら? なんて言えない。
結局今日一日は、ヘルフィとロタは侯爵の父親に代わる仕事へ。
フォルティは数日休んでいた仕事へ。
ルフトクスとテイワズが、一日一緒に過ごすことになった。
玄関先でそれぞれの行き先に発とうとする兄たちを、テイワズはルフトクスと並んで見送る。
「じゃあ俺様たちは行ってくるぜ」
「行ってきます。……ルフ」
ロタは兄の方へ進む前に、弟の名を呼んで立ち止まる。
「変なことしないように。では、ティー」
眼鏡を押し上げて、テイワズを見つめて柔らかく青い目を細めて、
「今日のドレスも素敵ですよ」
微笑みひとつ、テイワズに手渡した。
並ぶ二人の様子を見て、フォルティが唸る。
「うう〜僕もやっぱり……」
「テメェは行くって言ってただろ。飛び級でどうせ在学短けぇんだ、しっかり通え」
ヘルフィがフォルティの紫の髪を雑に撫でる。
乱れた髪を直しながら、フォルティが息を吐く。
「うう〜……心配しかありませんが……行って参ります……」
それから赤い目で、まっすぐにテイワズの青い目を見た。
「ティー。何かあったら僕はすぐに帰ってきますからね!」
テイワズの手が、フォルティの手をそっと、それでも逃げるのを許さない強さで取られる。
──口付けの真似事だった。
「今日もティーに幸せがありますように、では行って参ります!」
どうしよう。
高鳴る心臓にテイワズの動きが止まった。
「あーもう! しっし!」
そんなフォルティの手を、ルフトクスがはたいた。
「じゃあいってらっしゃ〜い、兄さんた、ち!」
清々しいまでの笑顔のルフトクスと、固まったままのテイワズを残して、三人の男たちはそれぞれ向かうべきところに向かった。
駆けて行った馬車の土埃が晴れて、ルフトクスはひとつあくびをして外の景色に背を向ける。
「じゃあおれたちは、ちょっとのんびりしよっかー」
茶色の髪を揺らして、テイワズに微笑みかける。
「ずっと出かけっぱなしで疲れたでしょ? 書庫の整理もしたいし、座ってのんびりしよー」
そう言って二階の書庫に向けて階段を登り始めたルフトクスを見て、テイワズは立ち止まる。
「……それなら」
茶色い髪が振り返る。黄金の視線は穏やかな昼間のよう。
「よかったら、私、お菓子でも焼こうかな」
テイワズが思い出したそれは昨日、歓待を受けた男爵家で焼いたお菓子だった。
「……へえ、いいじゃん。おれ、手伝おっか?」
「ううん。大丈夫」
「わかった。じゃあ待ってるねー」
階下で首を振ったテイワズに頷いて、ルフトクスは階段を登った。
(せっかくだし)
兄たちの分、多めに作ろう、とテイワズはキッチンへ向かう。
(パンみたいな焼き菓子で)
昨日出されたお菓子を思い出す。
(紅茶の茶葉が生地に入れてあった)
それはスコーンと呼ばれるありふれた菓子だったが、男爵夫人の使っていた茶葉が入ったアレンジを、ロタは気に入った様子だった。
同じように甘いものを特別好まないルフトクスも、恐らく好きだろう。
(ここ数日、お兄様たちには心配をかけた)
手作りの焼き菓子をお礼と言うほどおこがましくはないが、それでも心尽くしは伝わるはずだ。
一人でゆっくり生地をこねて作っていれば、作業に集中して余計なことを考えずに済んだ。
窓の外では穏やかな陽射しと木々のざわめきが聞こえる。
(外で食べても気持ちよさそう)
鳥たちが芝の上を駆ける様子に、テイワズは目を細めた。
オーブンに入れて焼き上がりを待つだけになって、手の空いたテイワズは階段を上がる。
紅茶を淹れたから、ルフトクスを呼びに行こうとしたのだ。
書庫の扉をノックしたが、返事はしない。
扉に耳をつけて中の様子を伺ったが、音は聞こえない。
「……ルフお兄様?」
テイワズは静かに扉を開いた。
所狭しと本が積み上げられた床。古びた革表紙の匂いが鼻をついたその中で聞こえたのは、静かな寝息。
ルフトクスは書棚の壁にもたれて床に座って眠っていた。
(寝てる)
息を殺して耳をすませば、規則正しい寝息が聞こえた。瞳の黄金は閉じられ、その代わりに窓から差し込む日で茶色の髪の毛が甘い黄金に似た色に透けていた。
しゃがみ込んで顔を見つめて、心の中で語りかけた。
(……いつも、頑張ってるから)
眠いたいよね、お兄様。
そのままルフトクスが持ったままの本を覗き込む。
(王家の秘宝にまつわる古の魔法……ねえ)
難しそうな内容だ、学校での勉強かしら、と。
書かれている文字をなんとなく見ていたその時──
「がおー」
テイワズの手首が、突然掴まれた。
「びっくりしたー?」
「…………お兄様」
びっくりしましたよ、とテイワズが返すと、すぐに手首は離された。
「ごめんごめーん。だめだよ、ティー」
ルフトクスが本を閉じて、テイワズが立ち上がる。
「寝てる男の顔にそんな近づいたら」
まるで人畜無害な甘い顔をして、
「……襲っちゃうよ?」
首をこてんと倒して、そう言った。
「お兄様ったら」
テイワズは小さく笑ってドアノブを引いた。
「紅茶を淹れたの。もうすぐ焼き上がるから、降りましょ」
「……ちぇー、本気なんだけどな」
その声は、テイワズが扉を引く音と重なって、彼女の耳には届かなかった。
キッチンに降りてお菓子の様子を見ると、もうすぐ焼き上がるといった様子だった。
「いいにおいだねー」
紅茶のカップを置いて、部屋に充満する甘い匂いを嗅いでルフトクスは目を細めた。
「ティーの手作りお菓子かあ、嬉しいなあ」
「それはよかった」
ちょうど焼き上がった。
テイワズが焼き上がったスコーンを取り出したその時、外から馬の足音が聞こえた。
(馬車?)
テイワズは焼き上がったスコーンを手に取りやすいバスケットに入れながら顔を上げる。
「ひょっとして、お父様?」
「うーん」
違うと思うけど、と小さく前置きしてルフトクスが立ち上がった。
「おれ、ちょっと見てくるねぇ」
ルフトクスが玄関についたその時、ちょうど玄関の扉が開いた。
思った人物だとばかりに、ルフトクスは眉を寄せて出迎えた。
「うわぁ〜邪魔者のご帰還だぁ」
二人の人物は、その言葉に眉間に皺を寄せた。
「失礼ですね」
「俺様に向かって邪魔者とはなんだよ邪魔者とは」
昼前の自宅に現れた二人の人物は、仕事に出掛けて行ったヘルフィとルフトクスだった。
玄関の騒々しい様子が聞こえて、テイワズは部屋から廊下を覗き込む。
「ルフお兄様? ……お兄様方!」
テイワズは家に戻ってきた二人の兄の姿を見つける。
「たまには昼食は家ででもという話になりまして」
帰宅の意味を答えたロタの横で、ヘルフィがくんくんとにおいを嗅いだ。
「おー。腹減った……なんかいいにおいするじゃねぇか」
その様子は犬みたいで微笑ましい。
テイワズは口元に笑みを浮かべて答える。
「ああ、私がお菓子を焼いてました」
「ふーん、いいじゃねえか」
ヘルフィは言って、ロタと甘い匂いの立ち込める部屋に進む。
「昨日ロタお兄様といただいたお菓子です」
「ああ、昨日のですか」
昨日男爵家でもらったお菓子を思い出したロタが眼鏡を押し上げる。
そういえば、とテイワズは思い出す。
あの家の、壁にかかった絵を。
「そういえば、あの家で──」
言いながらテイワズがスコーンの入ったバスケットを渡そうとしたその時、横から勢いよくそのバスケットが奪われた。
「だーめ! これはおれのー」
ルフトクスだった。
焼きたてのそれが入ったバスケットを抱きしめて、兄二人に舌を出した。
「ルフ!」
真っ先に眉毛を釣り上げたのはロタだった。
「今日のティーはおれのなの! 残念でしたー」
驚くテイワズの手を、ルフトクスが捕らえた。
「ティー、おれたちは外行こっか!」
「え、ちょっ」
「ほらっ、こっち」
戸惑うテイワズの手を、ルフトクスが強引に引っ張った。
「お兄様!?」
テイワズは引かれるそのまま、ルフトクスと家の扉を潜った。
甘い匂いの残る部屋に取り残す兄二人と、目を合わせる余裕さえなかった。
「ふー、ここらへんでいいかなー」
ひとしきり庭先を走って、ルフトクスは立ち止まった。
「ごめんねぇ、走らせて」
「びっ、くりしたあ……」
呼吸を整えるテイワズに、ルフトクスはバスケットの中身を見て答える。
「せっかくティーが作ったお菓子をさぁ、ひとりじめしたかったんだ」
髪の毛を陽の光に透かして、そう笑った。
(……ああ)
その笑みが眩しくて、テイワズは怒れない。
(そんな顔をされたら、言えない)
焼いたそれは一人分には多いことを。
「ここで食べない? 今日はいい天気だしさぁ」
ルフトクスは芝の上に座って、自分の隣をポンポンと叩く。
「ああ、ごめん、ドレス汚れちゃうかな? 俺の膝の上おいでー」
くすくすと笑ってテイワズはルフトクスの横に座る。
「大丈夫よ」
「そう、ざんねーん」
ルフトクスは嬉しそうにそう言って、それからバスケットの中に手を伸ばした。
「じゃあいっただきまーす」
はい、どうぞ。テイワズが言うとルフトクスはすぐに手を伸ばした。
「美味しい」
──そして中のものすべてを、テイワズと多少分け合いつつ、食べ終えてしまった。
スコーンを持っていた指先を手で舐めた。
「ふう、お腹いーっぱい」
それからルフトクスは、ごろんと芝の上に寝転がる。髪が汚れることも厭わない自由さに、テイワズは目を細める。
「ありがとう、ティー」
「全部食べるとは思わなかった」
「美味しかったからよゆーよゆー」
ルフトクスが伸ばした指先に、花の蕾があった。
思いついたような顔をして、その植物を手折った。
「ティー」
手折ったそれを、テイワズに手向けると、蕾だったその植物が解けるかのように花びらを広げ静かに咲いた。
「ありがとう」
柔らかく咲いた花の名前を、テイワズは知らない。
(綺麗)
ルフトクスの笑みが花に似ていた。
だから余計な言葉は言えなかった。
「……ありがとう、ルフお兄様」
どういたしまして、とルフトクスは答える。
(もしもおれがフォルティみたいに天才だったら、ここ一面花畑にしてやるのにねぇ)
テイワズはそんな思いを知らない。
兄弟を比較など、しない。
「嬉しい」
だから満面の笑みで、素直に伝えた。
「ルフお兄様の魔術は綺麗ね」
偽りなく。
「優しい」
優しくて繊細だと、伝える。
実際、兄弟間で一番大雑把に見えがちなルフトクスこそが、一番細やかだと知っている。
ずっと一緒だったから、知っている。
横から「ふふ」とルフトクスが笑ったのを聞いて、「どうしたの?」と首を傾げた。
なんでもないよ、とルフトクスは目を閉じて答える。
「……こんないい天気だと、眠くなるよねぇ」
日差しは暖かで、風は二人を撫でるだけで穏やかだ。
自然に慈しまれる空間。
寝転んだルフトクスの顔を、テイワズは覗き込んだ。影が落ちたその気配に、ルフトクスが目を開けた。
「もう、食べかすがついてる……え」
ルフトクスが片腕で、覗き込んだテイワズの頭を自分の胸元に抱え込んだ。
(え)
耳元にルフトクスの鼓動が聞こえてテイワズは気づく。
抱きしめられ、てる。
硬い胸元。動かない自分の体。
「ティー」
響く、低い声。
「さっき、迂闊に近づいたらだめって言ったでしょ?」
ルフトクスはテイワズを胸元に抱きしめたまま続ける。
「おれだって男なんだから」
「お兄……」
「お兄様って言わないで」
テイワズが呼ぼうとした言葉は、真剣な声で遮られる。
「名前で呼んで。おれは」
触れる胸元が膨らんだ。──ルフトクスが息を吸った。
「おれは自分が、きみの兄じゃなければって思ってる」
空気を震わす告白に、テイワズは息ができない。
「兄でなんかいたくない」
ルフトクスはゆっくりと、続ける。
いつもの間延びした口調を封じて、真剣に。
「ずっと我慢してた」
ティー。
名前を呼んで、抱きしめる腕に力が籠る。
(苦しい)
振り解けない腕に、テイワズは驚く。
「おれは本気」
ルフトクスは続ける。
(やめて)
「おれは、ずっと──」
(やめて!)
テイワズがそう思ったそのとき、強い風が吹いた。
「わ」
風で暴れるテイワズの長い髪が顔にかかって、ルフトクスの腕の力が弱まった。
その一瞬で。
「ティー!」
ルフトクスの腕を抜け出したテイワズは、静止を聞かずに走り出す。
そしてそのまま、玄関先に置かれていた馬車に乗り込んだ。
「お嬢様。こちらはお兄様方の……」
「出してください!」
鬼気迫るテイワズの表情に、御者はすぐに馬に合図を出した。
ヘルフィとロタが乗って帰ってきた馬車だ。昼食後乗る予定だったのもわかっている。
(わかってる)
それでも。
(ごめんなさい、お兄様)
御者がテイワズに聞いた。
「どちらへ参りますか?」
息を整えて、テイワズは答える。
「東の街へ」
馬車の窓から外を見れば、ルフトクスはその場に立ち尽くしていた。
*
半刻ほど経っただろうか。
変わる街並に、思いを馳せられない。
変わったように感じる、兄弟のことを思い出す。
(どうしてみんな)
変わってしまったのか。
(私は何も変わってないのに)
あの日から、向けられる視線の色が変わった。視線が帯びる温度は高くなった。
わかってしまう。
(ずっと一緒にいたから)
きょうだいだったから、わかってしまう。
(なのにどうして、きょうだいじゃなくなろうとするの?)
(恋よりも、家族愛の方が信じられるのに)
婚約破棄の一件は、声にしないだけでテイワズの心に傷を残していた。
兄たちが触れないようにしてるから触れないようにしてるだけ。
だから膿んだ傷は、そのまま。
(思い出せば、今も胸が痛い)
どうすればいいのかわからない。
フォルティの仕草も、ロタの視線も、ルフトクスの言葉も。
すべてが今はもう──
(私を、女として見ていた)
それがわかる。女として生きてきたからわかる。
(あんなに真っ直ぐに言われてしまったら)
言われ続けてしまったら。
(どうすればいいのか、わからない……)
だから逃げ出した。衝動のままに走り出した。
知ってる場所が、知ってる人がいるところが、東の街しかなかったから。
曖昧な情報を頼りにするほど、心がふらついてしょうがなかった。
(……お兄様)
思い浮かべたのは、同じ金髪。
御者が馬を走らせながら、馬車の中にいるテイワズに声をかける。
「お嬢様、東の街に入りますが、どのあたりに行きますか?」
言われてテイワズは言葉に迷う。
「ええっと……」
ここに来るまでに考えようとしていたのに、結局答えが見つかっていなかった。
素直に道のプロの話を聞くことにする。
「一番人がいそうな場所って、わかりますか……?」
「ああ、えーっと、それなら」
自分もそんなに知ってるわけじゃないんですけどねえ、と前置きした上で御者はテイワズに話した。
「噴水のある広場が、店とか多くて賑わってるみたいですよ。食べ物だけじゃなくて宝石商とか、画廊もあるとか」
「画廊!」
テイワズは目を輝かせる。
「では、そちらにお願いします!」
わかりました、と御者は頷く。
「それにしても、大丈夫ですか? 突然おでかけになられて……どちらへ?」
御者の心配はもっともだ。家に雇われている彼に迷惑をかけないよう、テイワズは理由を伝える。
「大丈夫」
こうして話せばきっと兄たちにも伝わる。
「エイルお兄様に会いに行くだけですから」
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