アインテイルの非凡な日和
NiceWell
第1話
「クレベレス、君は、死についてどう思う?」
「死とは原始的なまやかしだと思いますよ」
「そうか、真実ではないと?」
「言及した結果論での半ばの回答だと思います」
「半ばか、つまりは真実には程遠いと?」
「そうですね、死とは余韻に近いです」
「と、なれば、死とは理解できないのではなく、理解されていないものということだね」
「そうですね、先生」
「そうか、推論的打ち立て、つまりは建前、または言論的表記に御幣がある、もしくは、分らずの問いでもあると」
「そうですね、真実とは一概に人だけが知っているわけではありません」
「そうかつまりは頂上の存在、もしくは生命体、または因果にも起因して考えねばいけないのか」
「はい、死とは現段階では偶発的なものです、それを開示するルーツを模索する必要がありますね」
「つまり、プログラムでいう、リターンセオリー、または、回帰的帰結、つまり、反復するメカニズムそのパターン化がまだ実施されてないと」
「確かに、死因を特定することは出来ますが、それが実体的な摂理とは言えません」
「つまり、超自然的な現象であると、さらには、起因する事象に一貫性がないと」
「そうです、死とは、理解ではなく、結果そのものなんです」
「つまり後の祭り、終わった後で分る、予測は出来ず、さらに予防もできないと」
「そうですね、現段階では、死につてい正しい答えは一つもありません、だがしかし、それをとれば、死とは何にも含まれない、別次元のものだとも言えます」
「現世界である、事象では証明できないと?」
「そういえますね、つまりは死した人間のほうが、有利な情報を得ていて、私たちに何かしらのシグナルを送れるのかもしれません」
「死者という次元で見えるものか、臨死実験では、どうだ?」
「臨死とは、主に、仮死状態です、つまり意識はあり、脳も活動、命令伝達に不備はあれど、生きてます、しかし仮死状態とは、明確に、意識は保てていない、つまり、コミュニケーションがとれない状態ですね」
「私は、前、夢の中で、死んだことがある。それは臨死だったのか?」
「そうですね、夢とは確かに死に最も近いと言えます、しかし、夢は現実的な要件、つまり、記録も保管もできず、ここから死のデータを摘出するのは難しいですね」
「では、死人は夢を見ているわけではなく、ほかの何かを見ているのか?」
「例えばですが、死は大きく二つに分かれます、まずは、肉体的喪失、もう一つは、脳の遮断、この二つに分けたのは、死は脳だけで起こっているわけではないということです」
「脳でないとすれば、肉体が死んだ時点で、死ぬのか?」
「そうですね、死とは根本的に、生命活動の停止です、つまり、この身全てが、使えないこと、またはアプローチ不可能になることです」
「しかし、死が起きた時点で、完全にこっちの世界を特定できないのか?」
「そうですね、死者を観測するには、肉体しかなく、魂を見ることは出来ません」
「では、夢を見たときに、それを映像化できれば、死後の世界も可視化できるのでは?」
「そうですね、確かに超音波、つまり、胎児を見るときの音信機などでのぞくことは出来ますが、それは夢の場合ではだめでしょう」
「そうか、夢と死が告示しているのはいいヒントだった、少し調べてみるよ」
「はい、ありがとうございました先生、」
「いえ、君も励んでくれ、死者と生きる心を決めて」
「はい、せんせ」
アインテイルの非凡な日和 NiceWell @NiceWell
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