私の思うパーソナリティー障害の現実とは

第14話 孤独と人との繋がりを両立させるバランス

孤独は自分と向き合うための大切な時間であり、一方で人との繋がりは私たちの心を支える重要な要素です。この二つは相反するように思えますが、実際にはどちらも必要で、適切なバランスを取ることで心地よい生き方が見つかります。今回は、孤独と繋がりをどう両立させるかについて考えてみます。

孤独と繋がりの「ジレンマ」

私は長い間、孤独を感じるときに「もっと誰かと繋がらなければ」と焦り、逆に人との関係に疲れると「一人でいたい」と思う、その繰り返しを続けていました。どちらかに偏ると、心が不安定になりやすいのです。

孤独でいる時間は、自分を見つめ直すために必要ですが、それだけでは社会との繋がりを感じられず、孤立してしまう。一方で、過剰に人との関係を求めると、自分のエネルギーがすり減ってしまう。このジレンマにどう向き合うかが、私の課題でした。

孤独と繋がりを両立する工夫

孤独と人との繋がりをうまく両立させるために、私は次のような工夫をしています。

1. 孤独を予定に組み込む

私は、一人でいる時間を「必要なもの」としてスケジュールに組み込むようにしています。一人で過ごすことを「休息」と捉え、それを後ろめたく思わないようにしました。例えば、週末の午後は読書や散歩の時間として、一人の時間を確保するようにしています。

2. 繋がりの「質」を重視する

人と関わるとき、その「質」に注目します。無理に多くの人と関わるのではなく、自分にとって安心できる相手や居心地の良い場所を選ぶようにしました。深い話ができる友人や、気軽に挨拶を交わせる近所の人など、様々なレベルの繋がりを大切にしています。

3. 一人でいる時間を「充実した時間」に変える

一人でいる時間がただの「寂しい時間」にならないよう、好きなことや趣味に没頭するようにしています。一人でいても満たされている感覚を持つことで、孤独を感じることが減りました。

4. 人との距離感を調整する

人と関わるときに距離感を意識することも大切です。私は、無理に親密な関係を築こうとするのではなく、必要なときに頼れる「程よい距離感」を心がけています。たとえば、疲れているときには「今日は話すのが難しい」と素直に伝えることで、自分を守るようにしています。

孤独と繋がりのバランスを取る難しさ

バランスを取ることは簡単ではありません。ときには孤独が長引きすぎて人恋しくなることもあれば、人間関係に疲れすぎて孤独を求めることもあります。それでも、両者を行き来する中で「どちらも必要なんだ」と気づくことができました。

孤独と繋がりは、どちらも私たちにとって欠かせないものです。孤独の中で自分を見つめ、人との繋がりで心を支える。その繰り返しが、私にとっての心地よい生き方の基盤になっています。

最後に

孤独と人との繋がりを両立することは、私たちがより豊かに生きるための大きなテーマです。どちらか一方に偏るのではなく、その都度自分にとって必要なものを選ぶことが大切です。そして、その選択を後悔しないこと。自分が求めるバランスを見つけることで、孤独も繋がりもどちらも味方にすることができるはずです。

次回は、「自分が作る居場所」について考えます。孤独と繋がりを受け入れながら、自分らしい安心できる居場所をどのように作るか、そのヒントを探してみたいと思います。