第13話 孤独との付き合い方と心地よい時間を作る

孤独という言葉には、どこかネガティブな響きがあります。でも、孤独は必ずしも悪いものではありません。それは私たちが自分を見つめ直し、心を癒すための大切な時間でもあります。パーソナリティ障害を抱えている私にとって、孤独とどう付き合うかを考えることは、自分らしく生きるための重要なテーマでした。


孤独の中で見つけたもの


私が孤独を強く感じたのは、自分が周囲と違うと気づいたときでした。学校や職場で他人と馴染めず、「自分だけが取り残されている」と思ったこともありました。孤独を避けるために無理に人と繋がろうとした時期もありましたが、結局それは疲れ果てる結果を招くだけでした。


そこで、「孤独そのものを悪者にしない」という視点を持つことにしました。孤独は、ただ「自分自身と向き合う時間」だと考えることで、少しずつその存在を受け入れることができました。


孤独をポジティブに捉える方法


孤独を楽しむには、いくつかの工夫が必要です。私が実践している方法をいくつか紹介します。

1. 一人の時間を計画する

孤独をポジティブに捉えるためには、それをただの「寂しい時間」にしないことが重要です。私は、一人の時間を充実させるために、あらかじめ「何をするか」を決めるようにしています。

• 好きな本を読む

• 散歩をする

• 好きな音楽を聴きながらリラックスする

これらの活動が、自分の心を満たしてくれます。

2. クリエイティブな活動を取り入れる

一人の時間は、自分の感性を活かすチャンスです。私は、文章を書くことや絵を描くことを通じて、自分の感情を表現するようにしています。それによって、「自分と繋がっている」という感覚を持つことができます。

3. 自然と触れる

孤独を感じたとき、私は自然の中に身を置くことがあります。公園や海辺、山道を歩くだけで、不思議と心が穏やかになるのです。自然の中では、「孤独」は「ひとりぼっち」ではなく、「自分と自然が繋がる感覚」に変わります。


孤独と向き合う心構え


孤独を楽しむためには、心構えが大切です。以下のことを心に留めておくと、孤独をポジティブなものとして受け入れやすくなります。

• 孤独は自分を知る時間だと考える

誰とも繋がらない時間があるからこそ、自分の本当の気持ちや考えを整理することができます。孤独は、自己理解を深める大切なチャンスなのです。

• 孤独は一時的なものだと知る

孤独を感じても、それが永遠に続くわけではありません。私たちは、自分のペースで人と繋がることもできますし、孤独な時間を終わらせる選択肢も持っています。

• 孤独を怖がらない

孤独が嫌だと感じるのは、私たちがそれをネガティブなものだと決めつけているからです。孤独は、心を休め、リセットするための贅沢な時間だと考えてみてください。


孤独を楽しむための心地よい時間の作り方


孤独な時間を自分の味方にするには、「自分が楽しいと感じること」を見つけることが大切です。それは特別なものでなくても構いません。小さな楽しみを積み重ねることで、孤独な時間が「心地よい時間」へと変わっていきます。


最後に


孤独は、私たちが一人でいることを教えてくれるだけでなく、一人だからこそできることの豊かさをも教えてくれます。それを楽しむ術を見つけることで、孤独はもう敵ではなくなります。自分のペースで孤独を味わいながら、生きる力に変えていけるように、これからも私は試行錯誤を続けていきたいと思います。


次回は、「孤独と人との繋がりを両立させるバランス」について考えます。一人でいる時間と誰かと過ごす時間、その両方を大切にする方法を探ってみましょう。

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