Ⅱ:タンク・ウー

「それにしても」とでんたくは呟いた。「いまどき『ホットケーキ』とはね。住みづらくないのかなあ?」

「それ、現地民の前では絶対に言うなよ。タコ殴りにされても文句言えないぞ」

 ホットケーキ。それはほとんど厚みの無い車輪型コロニーで、とにかく建設費用が安上がりに済むということで有名な代物だ。

 汎銀河コロニー建築基準に照らし合わせてみればよくわかるのだが、ホットケーキの大きさは、あらゆる面でギリギリ最低限をクリアするにすぎないのである。コロニーの心臓である各種ジェネレーターを見てみても、平均的な巡洋艦のそれに劣るほどだ。これは巡洋艦に搭乗する人員が最大でも1万人を越えないのに対し、ホットケーキは最大20万人を収容できるという事実を考えてみると、すこし恐ろしい話に聞こえる。

 また、ホットケーキでは、だいたい100m以上の建造物は建てられない。それを超えると、建物の上部と基部にかかる遠心力の差――「潮汐力」によってねじれが発生し、たやすく崩壊してしまうからだ。

 だが、宇宙産業系プラントではその形式が上手く噛み合う面もある。中心、すなわち無重力地帯への距離が近いということは、「仕事場」に近い、ということでもあるからだ。

 おれは駅で目玉が飛び出るほど安いEVAスーツを購入し(ちょっとサイズが合わないのだが、売店の中で唯一公式の認証マークがついていた)、でんたくと共に、横に連結した樽型の車輛に乗り込んだ。樽は三階建てで、駅から乗り込むときにはタラップを昇る。おれは三階に乗り込んだ。

 中には壁際の長椅子と、柱に巻き付く円環状になっている長椅子があった。EVAスーツを着たアンダール人が所せましと座っており、一斉におれを見つめて来る。気まずいっていうか、怖い。ホラーだ。おれはぐるっと一周してしまった挙句、柱側の椅子に座り、ベルトを締めてでんたくを抱きかかえた。できるだけ目の前のアンダール人と目を合わせないようにしながら。

 発射の音声案内が始まると扉は閉まった。ゴウンゴウンと音を鳴らしながら、車輛はゆっくりと壁際に運ばれていく。そしてまた停止。動き出して、停止。動き出して、停止……。何が起こっているのかと言うと――これは壁に刻まれた溝の中に、樽型車輛が装填されているのだ。ホットケーキでは一般的な輸送方法である。

 すべての車輛が溝に嵌り、縦に連結し終えると、再び音声案内が始まる。アンダール語だったので上手く聞き取れなかったが、周りのアンダール人が次々にフェイスシールドをつけ出したのを見て、おれも慌ててシールドを展開した。

 がくがくと不気味な揺れがあってから、窓から見える景色がぐんぐんと高くなっていった。下に押さえつけられる加速度を感じるが、そこまでつらくはない。

 モノレールはしばらく上昇を続けた。そして天井付近のなめらかなカーブを通り過ぎる僅かな前傾感の後に、ふいに窓の向こうが真っ暗になる。巨大な気閘の中に入ったのだ。そして再び音声案内――おそらく、空気が無くなるといったことを注意しているのだろう。

 モノレールは〈輻〉の中に入ったのだ。

 ホットケーキでは、このようにして中心へ続いている穴は一か所しかない。外から見たときに中心軸に繋がっているスポークの残りすべては単なる補強材か、温度管理のための空洞である。ただでさえ狭い面積を、モノレールの線路で使いつぶすわけにはいかないのだ。

 〈輻〉を進んでいくにつれて、ほんの数分で重力が消失したのを感じる。久々の感覚だが、ドキドキワクワクとはしなかった。肉体は「ああ、またに戻るのね……てゆーかやめない?」という辟易とした拒絶感をビンビンにおれに伝えて来る。おれは「騙されたと思ってさ」と自分の体に対して念じた。「そのうち楽しくなってくるから」

 おれに連絡をくれた人物は、軸構造の向こう――『無重力エリア』の作業場にいる。

 この宙港において『無重力エリア』と呼ばれている場所は、軸に対して垂直に生えた数個の構造物から成っている。外から見れば、これは扁平な盤(居住区画)にハンドルがくっついているように見えただろう。それぞれの手はシリンダーになっているか、あるいは重なった板状になっているかしている。〈廊下〉とよばれる軸部分から生えたこの部分の回転運動は、宙港自体の長期的な安定のために、ホットケーキ自体の回転によるジャイロ効果を打ち消しているのだという。

 アンダール語の案内だ。「ここだよ」とでんたくが言った。「作業場だ」

 おれはボタンを押してベルトを巻き上げた。おれの他にも大部分のアンダール人が、そこで降りていくようだった。無重力エリアでは、降車の際のタラップは無く、自前の推進器スラスターで出て行くようだ。

 目の前に巨大な窪みがあり、大きな矢印と、白線で区切られたスペースがあった。アンダール人は矢印に従って、穴の中を通っていく。おれもその後に続いた。

「ここが作業場か」おれは呟いた。

 穴の先は巨大な円筒の底だった。見上げると、数十キロ先に見える天井に当たる部分は、宇宙に向けて開いている。いや――天井という表現がふさわしいのは、おれが駅の出入り口に当たる底に立っているときだけだ。ここでは内側面のすべてが定義上「下」で、EVAスーツの基本的な機能を介して、電磁気力によって吸着を得るようになっている。要するに、表面積のすべてが歩行可能になっているわけだ。

 宇宙に向けて開いているのは、天井だけではなかった。筒は所々穴が開けられていて、そこからごく小さな桟が外に飛び出しているようである。その桟のひとつひとつに製作所が割り当てられているようで、看板が設置されていた。今は使われていない穴には蓋がされているようである。

 おれは滑らかな坂を下りていき、さっきまで『上』だったものが、『横』になっていく、あの不思議な感覚を味わった。そこで再び頭を上げると、無数の壊れた船や、見たことも無いような機械が、切り取られた地面の中に満たされた宇宙の深い黒色に、上下逆さまで沈んでいるのだ。そして上下逆さまで作業をしている人がいるわけである。

 そのとき、「危ないぞー!」誰かが広域通信で呼びかける声とともに、ミサイルと化した小型のエンジンがどこからともなく吹っ飛んできた。それは穴から穴の向こうに跳び込み、誰かの怒号と共に銀河の果てへと消えていった。なんでもありかよ。さすがに螺子の類は浮かんでいないようだが、この分ではデブリ放棄義務違反が横行しているかもしれない。

 重みがないので、でんたくはおれの肩の上に乗っていた。道なりに進みながら、『タンク・ウー』という電光掲示板を探す。「シロー、あれじゃない?」

「そのようだな」

 タンク・ウーという業者が作業場で割り当てられていた桟は、小型船二隻分のごく小さな領域だった。

 今はちょうど、両側ともおれの物で埋まっている。

 一方はデカン号。そしてもう一方は――。

「――ん? ああ、クァイブ・スローク!」

 デカン号の傍でしゃがみ込んでいた男が不意に振り返って、笑顔の標識情報とともに手を振ってきた。おれも同じようにして手を振り返す。「こんにちは、ウーさん」

 何機かの蜘蛛型ボットが器用に脚を上げて挨拶をしてきた。ううむ、よくしつけられている。

「ウー・スラと呼んでください、クァイブ。お会いできて光栄です」

 男の共通語はすさまじくなまっていて、惑星生活の長さをうかがわせた。でんたくが気を利かせて、おれのフェイスシールド内部に情報を送ってきたところでは、『クァイブ』も『スラ』も、アンダール本星で使われている敬称の類のようだ。

「数々の作業所の中から、このモトラを取り立てていただき、本当にありがとうございます、クァイブ。ケスァトラ・イスマ・スコアで、電光石火の如く取り組ませていただいております」

 ケスァトラ――? ああ、誠心誠意、ね……。おれはでんたくの同時翻訳を受けながら「それはよかった」と当たり障りなく返事をしておいた。そして、いまや穴だらけの外装だけになった、憐れなデカン号に目を向ける。

 おれがスクラップとして払い下げたいので返してほしい、と星域警察に告げると、ならば作業に従事する業者を任命せよ、と逆に要求されたのだ。査定だけならそこら辺の木っ端事業者に任せてもいいか、と最初は思ったのだが――いろいろ考えた末、それなりに実績のある『タンク・ウー』を選んだのだ。彼はもともと大手作業所に所属していたようで、今星期に独立を果たしたばかり。安く雇えるので、金欠のおれにはちょうどよかった。

「星外のお客様は大歓迎です」とウーは言った。「『モトラ・イスマル』以外の作業所が、星外のお客様に見つけられるのは非常にまれなことなんです。しかし、あなたがたに利用されなければスターがもらえません。わかりますか? スター」

「ああ、評価サイトのことだろ?」船舶関連事業者年鑑という、星間ネットのサイトがある。これに評価をもらっていない船舶エンジニアはなかなか職にありつけない。

「スターを五ついただけますか? 家内を食わせていけるように」

「それは仕事の出来次第だ」

 ウーはこくりと頷いて、機能を限定された薄いタブレット端末‐スレートを差し出してきた。おれはそれを受け取って中身を確認する。内容は数日前に見たのと変わらない。

 デカン号は修復不可能。

 はあ……、気が滅入る。こいつとはそれなりに長い付き合いだったのだが。

「船舶葬をおこないますか?」ウーがこわごわと訊いてきた。

 ウーのような男が汎銀河文明の文化をわかっているのに多少おどろきながら、おれは首を左右に振った。「気遣いに感謝する。だが、遠慮するよ。この星系の太陽を穢すことになるからな。それに……」おれはため息を堪えた。「今は一銭でも惜しい」

 おれはスレートのボタンを押して次のページに送る。そして、デカン号が停まっているのとは逆側の停留場に目を向けた。

 こちらもズタボロに壊れている、黒色の機体――。

「クァイブ、この巨大外骨格はいかがなさいますか?」

 ラトナハヴィス。

 腕は千切れ、保安部隊による曳行の最中に脚部も取れてしまった。頭部はブラスターの連撃を受け焦げついており、胸部装甲の内側に埋まっていたコックピットだけが、きらきらと新品同然に輝いている。その胸部装甲には紋章が刻まれていたのだろうが、こちらも色あせてほとんど消えてしまっていた。

 ラトナハヴィスを動作させるためにでんたくをインストールしたことで、最新の所有者情報がおれの名前で登録されていたのだ。もともと外骨格としての機能は断片化していたので、それを統合したでんたくが有効な痕跡を残してしまったのだろう。

 デカン号の査定を依頼したときに、このデカブツもウーの作業所に運び込まれていた。そのサプライズを知ったのはつい昨日のことである。

 おれは事実を明らかにして、ラトナハヴィスの所有権を放棄することもできたのだが――。

 世の中、義理と人情だけでは生きてけない。おれはアンダールで一生を終えるつもりなど毛頭ないのだ。

「インハビターを点検したところ、非常によく動作しました」ウーはおれの読んでいる項目を予想しながら言ってきた。「外骨格として直すのは無理かもしれませんが、コクピットにインストール済みの航行プログラムは最新のものです。しかし、妙なことが一点」

 ウーは上下逆さにスレートを覗き込んで、指先で項目を示した。

「エンジンが見当たらない?」

「バッテリー、リアクター、星輪機関、何も無いんです。何も、何ひとつ。動作記録はしっかりと残っているのに、不思議ですよね。モトラ――おほん、わたしでは、動かすこともできませんでした」

「どこかで外れてしまったんだろう。見てみろ、この姿」おれも改めて、ラトナハヴィスを見上げた。あまりにも貧相なその姿は、デカン号とそう変わらない。コックピットが嵌っている空間のすぐ下、人間でいう胴体の部分は空っぽだ。太い背骨が一本通っているだけで、そこにあるべきさまざまな機関がひとつも残っていない――かつて船舶として改修するにあたってすべて取り除かれたのだ。「骨董品なんだよ。脚にしたって、ケーブル一本で繋がってたくらいさ」

 残念だ、あのエンジンは詳しく調べてみたかったんだが。しかし、今ここに無いものを、それが無いからといって騒いでも仕方がない。

「さようでございますか。それで、いかがなさいますか」

「このインハビター」おれはついに本題に入った。「査定額が4300万ギャラカというのは本当か? スターが欲しいからって、すこし盛ってないか?」

 おれをこの港から出してくれそうな嬉しい報せというのは、このことだった。だが、数字を見ただけで舞い上がってはいけない――数字がでかければでかいほど。

 おれが疑いの標識とともに尋ねると、ウーは大袈裟に両手を振ってみせた。「滅相もないネスト・アビカ! たしかにその価値がございます。いえ、実のところ、これでもかなり少ないと思われますが。ここ。ここをご覧ください。このインハビターは」無線通信だというのに、彼は声を潜めた。「……ですよ……」

 おれははっと思い出した。そういえば、王室専用機は宇宙でも類をみない高速船だったではないか。それを支えるためのインハビターも超強力なのは、ある意味自明のことだ。いったい、どこまでの加速を扱えるのだろう……。

 ウーは声色を戻して、「きちんとした港で売れば、もう三倍は高値がつくはずです」

「なるほど」おれはごくりと唾を飲んだ。「わかった。すぐに売りたい。手続きできるか?」

「すぐには無理です。いえ――そもそも、アンダールでは売れません」

「……何? 売れないのか?」おれは眉をひそめた。

「買い取り拒否されます! アンダールでは、このインハビターをもてあまします。ここには戦艦を作るドックはありません。まともな貿易業者も。それに、一億ギャラカなんて一度に支払える事業者が、そもそも居ません」

「つまり……、外から業者を呼ぶしかないのか?」

「近頃は海賊も警戒しないといけませんからね。〈パームベル〉の貿易商人を呼び寄せるのがいいでしょう。往復で48航行単位、要は24日ほどかかりますがね。それが一番安全です。高く売りたいからって、〈テンゲット〉なんかに行ってごらんなさい。輸送中に積み荷を奪われでもすれば一文プーカにもなりやしないんです」

 でんたくが補助してくれている内容も読みながら、おれは思案する。

 〈パームベル〉はアンダール星系にないが、星域警察が管理しているメーンロード中に設置されている、超がつくほど安全な港だ。向こうの貿易商を呼び寄せ、インハビターを積んで帰ってもらう、というのはどうも二度手間感が否めないが、もっとも現実的なアイデアなのは間違いない。商人側が費やす移動時間や、卸し相手との交渉にかかるコストを踏まえれば、売値ががくんと下がってしまうのは仕方がない。自分の船を持っていないこちらが悪いのだ。それに、おれが外星人で、かつ商売はパームベルでおこなうのだとしても、この膨大な財貨のやりとりにアンダール宙港を嚙ませなかったら、それこそおれは犯罪者のように扱われるだろう――最悪、難癖をつけて徴発されてしまうかもしれない。だから無理くりにでも税を納めるのが無難といえる。

 一方の〈テンゲット〉はアンダールの衛星港だ。パームベルとは反対方向の超長距離になるが、メーンロードに通じる巨大ゲートを二基保持しており、銀行システムは汎銀河と繋がっている――要するに、引き出し限度額は無い。モノさえもっていれば正しい価値で売ることができるわけだ。加えて本星での商売になるから、余計な項目を増やしてむりやり税を納めなくても、自動的に取るもんを取っていく。

 テンゲットへは超空間航路が無いので、通常空間を進んで片道7日はかかる。この二点間を通るのは、労働者を乗せた往還船か、鉱物資源を持ち帰る輸送船だけだ。

 そしてここが重要なのだが、〈テンゲット‐アンダール宙港間路〉には海賊化したアンダール星人が網を張っており、定期的に輸送船に被害を出している、ということだ。もしも小型戦艦級のインハビターなどの載積が知れれば、一瞬で食い物にされるだろう。

 所詮、地元民で経営されているプラントだ。内通者はどこにでもいると思ったほうがいい。

 再び査定額を眺める。ラトナハヴィスの手足、頭部、それぞれ売却しても1000万ギャラカに届かない――これではまともな船は買えない。自分の脚でインハビターを売りに行くのは難しそうだ。船さえあればテンゲットまでの旅路くらい、余裕で往還できるのだが。

 でんたくは300万あれば船が買えるなどとのたまうのだが、それは単に可能なだけであって、実際に下してもいい決断だとは、おれには到底思えない。300万の船を乗り回せば、ものの一年で、もう三隻は買えるくらいのダメージを負うだろう。おれの考えでは、最低の最低でも1000万からだ。1000万を超えたあたりから、船は一生ものになる。おれは乗り換えを前提に船を買ったりはしない主義なのだ。

「とりあえず」と、おれは言った。「――コックピットとインハビター以外はすべて売却する」

「ええ⁉」でんたくが背中から叫んだ。

「なんだよ」おれはなんとなく肩の方を見る。

「いや、シロー、この外骨格は……」でんたくが諫めるように言った。

「美術館に寄贈しろって? それは無理な話だ。おれがこの港から出るにはカネが要る。そしてこれはカネになるスクラップだ」

「だけど、あの子シュナがどう思うか」でんたくが心配しているのはむしろそこのようだった。「かわいそうだよ。彼女の国の物なのに」

「何言ってんだ、船の中に封印されてたんだぞ? 明らかに持て余してただろ。これはあくまでも緊急脱出用のポッドなんだよ。それをいつまでも大事に持っておく方が変だろう。――ああそうだ」おれは顔を上げた。「ウーさん、あの胸部装甲、あれも売らない」あれには、褪せているが紋章が刻まれている。「それから頭もだな」特徴的なので横流しすると危険だ。「いま言ったものだけ、残しておいてほしい。それ以外は全部、売却だ」

「ええっと……よろしいのですか?」

「ああ」

 ラトナハヴィスの登場に、あんなに感動していたロクレスがこのことを知ったら、本当に殺されかねないな。ははは。おれをワープスキヤーだのなんだの言った上に、容赦なくボコボコに殴るからだ。ふりで良かったのによお、殴るふりで。

 やつらとは二度と会うまい。いや、絶対に逃げ切ってやる。宇宙は驚くほど広いのだ。

「かしこまりました、クァイブ。すぐ梱包パッケージ作業に取りかからせていただきます。終わりましたら再度ご連絡を入れて、最終の意思確認をお願いします」

「ウーさん」おれは慌てて呼び止める。「この辺りでEVA外骨格の建造をやってる作業所はあるかな?」

 おれの結論はこうだ。船の購入に必要な残り数百万ギャラカは、外骨格労働で稼ぐ。地元民の結束など知ったことか。どうにかして採掘船にもぐりこめばこっちのものだ。

 ウーは振り返り、腕を組んでウームと唸った。「ああ、そういえば……」と彼は独り言のように言った。「『モトラ・アンシェール』はどうでしょう?」

「いい仕事するかい?」

「ええ、わたしが保証しますよ。この港で一番の外骨格技師です」

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