俺が殺した男

いじめとはなんだろうか?と最近ふと考える

両親の時代は教師からの暴力が当たり前で、

生徒たちも堂々とやっていた時代。そして

俺の時代は何もかもを隠していたいじめの

真実を揉み消し教師にバレないようにしていたいじめをバレても怒られないと知った生徒たちはエスカレートする。「いじめをなくす」なんて言っておきながら助け1つない。

これが俺みたいな人殺しだったから良かったものの過去の俺みたいな普通の人間がただただ影で泣いているようなことしか出来ない

陽の助けの声も消されてしまうような世界

なのが現実だ。そうして常々思うのだいじめられてるのが俺でよかったと陽や他のやつ

じゃなくて良かったと思い、同時に陽が俺と

一緒にいて何かあったらどうしようかと不安になる。でも陽は相変わらず俺と一緒にいた

移動教室も帰る時もただただ笑顔でそこだけ

別の域いつも何かしら助けてくれる陽は本当に尊くて美しくて穢れてる俺と一緒にいちゃ

ダメだと思った。「一緒にいるのやめよ」

言うのは意外にも簡単で陽も簡単に頷いてくれた 嬉しいはずなのにどこか苦しい。そして

俺は1人になった正真正銘の1人ぼっち

教室の隅怯えてる生徒を横目に見つめ俺は

机の文字を指でなぞった。大きく書かれた

[死ね]という文字 あまりに堂々と書かれた

その文字は真っ直ぐ俺の胸を射抜いた。そして気づけば窓の手すりに登っていた生徒が

驚く誰かが「かまってちゃんかよ」と笑う

俺も笑うそして冷たい風を胸に浴び冷たい視線を刺されながら空へ駆け出した 掴めそうな程の青空 窓から手を伸ばし届かなかったからか泣き崩れる陽を見た 4階から飛び降りた

いや、正確には逃げた。でも希望もあった

教師やめてくれないかなとか、いじめてきた

奴ら転校してくれないかなとか、でも無意味

当たり前だけど。

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