勝負

カッポ

第1話

人は自分が存在している

人から認めてもらいたい

と思ってるんだと思う。


私も昔から人に認められたいと思ってた。


自分はここにいていいんだよ。

貴方の場所はここ。

貴方はこのままでいいんだよ。

と優しい言葉をかけられたいと、思ってたんだと思う。


汚い大根でもいいんだと。

綺麗な大根にならなくても、汚くても綺麗だと言われたかった感覚。


そのままの自分を誰かに受け入れて欲しかった。

肩肘張って生きていくのが辛かった。

でも肩肘張って生きていかなければならなかった。

自分の感情を押し殺して

湧き出てくる反発心や色んな気持ちを土に埋めて

その上にコンクリートを貼るように感情を無くして仕事をやり続けなければいけなかった。

過去の自分。

本当に毎日が自分との戦いだった。


ある意味自分を無くしてロボットになるように自分の感情を殺してた。


今また同じ事をやれと言われたら絶対に出来ない。

あの時の自分はお金しかみてなかったし

毎日毎日切羽詰まってた。


でも今、昔の事とか考えてみると、

私はずっと人、トラブル、社会、組織、家族全てに

勝ちにいこうとしてた。

ずっと勝負をして、勝とうともがいてた。


たまに勝てる時があると凄い喜んだ。


今思えば勝負をする事自体が駄目。

全て負けにいくのが正解なんだと。

負けるが勝ちだと。


私はずっと勝負ばっかりしてたんだなと

つくづく思った。

だからこれから勝負をしないようにしようと

負けていくが大事なんだと思った


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

勝負 カッポ @kappo121

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る