第4話 月給一万円の現実
25歳になった夏美は電車の中でウトウトしていた、オーディションの最終面談の帰りだ、年齢も大丈夫だというので書類を送って最終面談までこぎつけた、私はいつになったらアイドルになれるのだろうと思いながら電車でウトウトしていたが、一通のlineが届いた【夏美先輩聞いてください、先月の給料一万だったんですけど】と地下アイドルをやってる後輩からのlineだった。夏美はアイドルが出来てるだけマシだろうと思ったが、さすがに一万円じゃ生活もできないだろうと思った、夏美はまだ会社の勤めながらアイドルを目指しているので例え一万円だったとしても生活はできるが後輩はアイドル一本で生活をしていたはずなので一万円じゃ到底生活はできないので可哀そうだなとと思いながら夏美は電車でウトウトしながらアイドルになって武道館に立つ夢を見ていた。
最終面談から三日後、運営会社から合格通知のメールが届いた、夏美は仕事中だったが喜びで叫びたい一心だった、今回受けたアイドルグループは新規のアイドルグループだが、大手の事務所で最初からCDデビューやライブなどが約束されていた。
地下アイドルよりは安定しているし、オリジナル楽曲や衣装などもちゃんと決まっていて給料面もちゃんとしているという話だった、3年で武道館を目指せなかったら解散という条件はあったが大手だし、武道館くらい簡単に目指せるだろうと思っていた。メンバー顔合わせの日夏美が最年長で最年少は13歳で話が合うのか少し怖かった、グループは五人組で夏美のメンバーカラーは青になったが青ってなんか任期内メンバーの色なきがして事務所からは期待されてないんだろうなというのが実感できたがアイドルになれたのが嬉しくてメンバーカラーなど、どうでもよかった。
五人ともアイドルほぼ未経験で夏美以外はレッスンすら受けたことない子たちで夏美だけは歌もダンスも褒められていたが、他の子たちは怒られたばっかりで四人はやる気をなくしていった、最年長に負けたくないって思うのではなく、最年長にできて私たちに何故できないんだろうっていう考えになり四人とも病んでいった。
レッスン5日目にしてピンクが「辞めたい」とプロデューサーに言い出したというのを風の噂で聞いた。「夏美さんばっかり贔屓されててずるいです」と言っていたらしいが夏美は何も贔屓はされてなかった、どちらかというとプロデュサーにはお荷物扱いされていたがレッスンの先生が夏美の事をかっていて首の皮が一枚繋がっているような感じであったのでプロデュサーは「贔屓などしていない」と断言をしたがピンクは駄々をこねて辞めようとしていた、後から聞いた話だともっと大手の事務所のオーディションに受かっていて辞めたかったという話だったがプロデュサーはピンクを気に入っていたのでやめさせる訳もなく誰よりも条件を良くするということで残留させたが、ピンクはレッスンの先生からは嫌われていたので先生から扱いが変わることはなかった。それに腹をたてたピンクはまた「もうやめます。レッスンの先生がひどすぎます」とプロデューサーに直談判した、夏美を含め他のメンバーは自主練習をしていたがピンクだけは夜になると歌舞伎町のbarに行き練習などせずに遊びくれていた、そのことを知ったプロデュサーはデビュー前だがピンクを解雇しいなかったことにして四人組としてデビューさせようとしていた。夏美はこんな状態で本当に三円五武道館に立てるのか不安になっていった。
私アイドル宣言 櫻井 @usamimi0923
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