第4話 ギルドへ
「この街にギルドありますかね?」
そう聞いて何か所をスキルで移動して訪ねて物理的移動距離にして三千里以上
もっとも地味なギルドを判断するために各地を回る。もちろんキャラメイクで顔を変えながらゆく先々で聞いてその結果行きついたギルド
今のところ金には困っていない。というか困ることはないだろう
なにせ…ゲームのゴールドすら換金できるシステムだったのでゲームで稼げばリアルでも稼げる素敵仕様。
だからこそ営利目的ではなくあくまで異世界での勤め先という立ち位置でなおかつ噂が立たないであろう場所へ俺は拠点を構えることにした。
受付嬢のカミリアさんとギルドの内容を話して契約書にサインを押す
「ではようこそ水面の凪へ。それにしてもこんな僻地へよく来られましたね?
こう言っては何ですが当ギルドは山奥で交通の便も悪く立ち寄る方は少ないのですが…」
「それがいい…。ゴホン。この近くに住んでいるのでそれだけですよ」
本音を隠し堂々と嘘を吐く。「はて?この近くに村なんてありましたっけ…?」と小首をかしげるのも当然。
マジで山の麓。登山客しかこないであろう場所に位置にあるのは
何をまかり間違って「ここにギルドを建てよう!」と
近くに村もなく山の下は樹海が広がっているため魔物の巣窟であり
主にキコリさんやマタギさんが務めるギルドとされている
要はその護衛として遠方からハンターを要請するのがここのギルドのシステムらしいが。だからこそ妙に目立ってしまう形になる。呼ばれたわけでもなくこのギルドにハンターが所属するのは初の例とされた
その為記念として真夜中に酒宴が開かれ酒が飲めない俺は土方のにーちゃんたちに無理やり酒を飲まされぐでんぐでんとなって意識が途切れてしまった
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山岳地帯 アマミラク
ギルド内に宿泊施設アリ
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朝悪酔いで目が覚める
べへれけとなった俺はスキル発動。家の扉を今日から住むことになったギルド内の空いた部屋に泊まり込みという形で契約し
異世界で唯一フリーに過ごせる場所を確保した
ここでならスキルを自由に使えるだろう。
アイテムボックスからゲーム内にある万能ポーションを取り出し酔いを醒まさせる
ありがとうヴィシャス。万能アイテム集めまくっててよかった
そして一息ついてベッドを椅子代わりに座っていると
「朝食が出来ましたよ。食堂へ来てください」
カミリアさんがノックをしそう呼び立てる
俺が異世界で暮らすためにはこのスキルを隠し通さなければならない
そしてスキルと現実世界のすり合わせも実証しないといけないのでやることは山ほどある
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