第3話 チート性能
俺の最強装備
ゲームにおいての最強であるがどこまで通じるかは不明だ
目立たないようにどこかの森へ転移しドアを開ける
流石に街中じゃ見てくださいといっているようなものだ
俺は目立ちたくない。スッゲエキラキラ輝かせている装備をしていうセリフではないが
ともかくまずはモンスター狩り。ギルドの依頼は後にしてどれほど戦えるかを確かめたい
レベル数十桁分の家の性能はいかほどのものか
そんなことを考えていると
《GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!》
不意を突かれ石斧が俺の頭に降りかかった。らしい
衝突の直前。石斧そのものが粒子となって消える
つまり盛大に空ぶって俺も攻撃したそいつも何が起こったかわかっていない
視線を移した先にゴブリンがもんどりうっていた
そして立ち上がった後、獲物がなくなっていることに気づき首をかしげている
《GAGGG…?》
「何が起こった…?」
言葉は分からないが多分言った言葉は同じだろう。シンクロニシティ
だがこれで証明された。今の俺は強い。ゴブリンの攻撃如きものともしない
それからの行動は自然とおこなわれた。振り返った俺は流れるように剣の柄を掴み
一刀両断。何の抵抗もなく一撃のもと叩き伏せた
**********
「過剰戦力だったかな…?」
数レベル程度であろうゴブリン相手に余剰な力を使ったがこれで俺の安心は獲得できたのは実証された。
わざわざ武器や防具を買う必要はない。
ゲームから取り出して武装すれば俺はこの世界で生き残れる。まあぶっちゃけ元の世界に戻ればそんな保障必要ないんだけどね
ともあれレベルアップ。1から2へ俺自身のレベルが上がった
それを差し引いてもこの装備は強すぎる。スキルの恩恵もあるが
元来使い慣れていたゲームの装備ゆえに自然体で扱うことができた
ただ問題はこの世界にはない武装のため人前に出る場合警戒しておくべきという点だ
だがそれは些細な問題だと思う
どこでも移動できるので人と会う必要もなく
金の心配はないのでギルドに赴く必要もない。
ぶっちゃければ元の世界に帰れるので飯には困らないのだが。
それだと引きこもりに逆戻りな気がするので異世界観光を楽しむ感じで行ってみたい
だからこそ人との交流は必然。この装備では目立ってしまう
金銭だけ持って店で装備を整えようとスキルを用い転移した
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カディムシア王国の厚遇は悪くはなかった
だがしかしというべきか生活水準が中世のため色々不便を被る
高級な料理も調味料が乏しく現代のジャンクフード以下
トイレも衛生面があまりよろしくなく娯楽もあまりなく退屈な日々を過ごしている
だからこそ唯一の楽しみといえばモンスター退治だろう。
自分の持つスキル『
ステータスが倍になる勇者スキル。クラスで唯一僕だけが持つ特権スキルのおかげで
国周辺のモンスターは簡単に一掃できる
僕以外も優秀なスキル持ちがいて
唐崎 優斗君は『
結合を崩し破壊する能力
南 河実さんは『
水を自在に操り様々な武器として形を作れる能力
「そうそうたる才覚持ち。我が国も安泰であるな!!」
王様も納得のいく戦力を得て満足している
僕たちも夢の異世界へ行けて満足であるが…
(まだ王国から出る許可が下りてないんだよね…)
豪華絢爛な食事に戦闘訓練など楽しいが
僕たちの才能ならとっくにモンスターを狩るほどの腕だと思うが
過保護なのか王様は許可をくれず次第に毎日が退屈になっていく
ここにきて一か月。国の庇護下にあり皆怪我もなく無病息災であるが退屈は全然癒えてくれない。この最強の力を思いっきり振って爽快感に浸りたい
そんな鬱屈した日々がまだ続いていく
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