第27話

言われてみると確かにそうだ。



トッキーが応えてくれなかっただけで動けなくなったこの身体は、無知ゆえに彼と軽い口約束で交わされた契約による動きをしている。



つまりトッキーに求められないと生きていけない身体になってしまってる。



「あと追加で、カナちゃんは望みを叶えるためならなんでもするって言ったよね?」


「!」


「それならさ、消えないで、死なないで、俺の側にいて。俺のことも求めてくれないとその望みは聞けない。」


「な…っ!」



大きく目を開いたあたしの視界には、まるでこの時を待っていたと言いたげに口約束の効力を逆手に取って自分の要求をしてくるトッキーがいた。



こんなのあんまりだ!



「なんでそんな意地悪するの…!」


「意地悪じゃない。本心だ。」


「わかんないわ!」


「じゃあわかるまで一緒に居よう。」


「どうかしてる!」



ボロボロと涙をこぼしながら叫ぶと、トッキーはあたしの涙を舐め取りながら…

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