第11話

トッキーは顔立ちこそ麗しく、見た目だけをシンプルに例えるなら天使って感じ。



癖っ毛の銀髪はフワッとしていて、あたしとは比べものにならないほど高位な存在だとわかるオパールの眼差しは能力の高さが伺えた。



時々という男の有する能力が高すぎて瞳の色が打ち消しあってしまったかのようにさまざまな色合いが光に反射する。



それに加えて白い肌に真っ白な神父服姿。

頭のてっぺんから爪先まで真っ白な時々はけれど、



「カナちゃん、俺への挨拶は全部ハグにすること。」


「はぐ?抱きつけばいいの?」


「そう。それからキスも。」


「こんなの必要?」


「うん、すごく。」



見た目は天使なのに、なんだかその甘い微笑みで要求されることはベタベタとくっつくことばかりだった。



羞恥心とか躊躇ってものを知らなかったあたしは素直に要求を聞いていたのだ。



だって別に痛いわけでも苦しいわけでもなかったし。

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