第30話 酔っ払いについて エピソード4
継続は力なり。ってのとは違うわね。再び酔っ払った。まあね、
話のタネにはなるから、それはそれで良しとするべきかしら。
全く、本当にもういい歳なのにね、自分に困っちゃう。どうよ。
ここ最近は、(ちゃんとしっかりして。程々に。)(気をつける。)と
酔った後に心に誓うんだけれど、飲み始めてその後、2時間後くらいから
記憶が消されているの。
きれいさっぱり。
本当宇宙人にさらわれて、記憶消されて、自宅のベッドに翌日戻されているって
疑ってしまうくらい。 ってのがパターン。
同行している友人に聞くと、やはり大体、2時間後くらいにいきなりおしゃべりしてたのに、会話の途中で目を閉じてしゃべらなくなって、電池の切れた人形のようになって、ガクッと頭を下げてしまって、それから2.3分後、呼びかけても反応しなかったのが、「ちょっと、トイレに行ってくるわ。」
と、再起動したかのように動き出すらしい。
同行している友人達は、”あ、酔っ払ったな”ってのは分かるんだけれど、それこそ目を閉じていて、眠っているような状態なのに、ビックリするけれど、会話が出来ていて、寝てる状態なのに喋ってるから、面白くて、こわい。イタコ みたい。と。
で、昨日、そんな状態で、私は「実は、私、うつみみどりさんの生まれ変わりなのよ。」と告白したらしい。
(なんで?)
「えっ、ご本人ご健在よ。」友人は言うも
「いいえ! 私が正真正銘 元祖、 生粋よ。」と譲らなかったらしい。
(全く身に覚えもないし)
(わたし、なんで うつみみどりさんなんだろう。恥ずかしい。やだもう。)
とりあえず、
「酔っ払えば、うつみみどりさんもそんなもんよ!」と勝手なことを言い、
電話を切った。
今回私、またもや酔っ払い。
いつも何か、ノリツカレテいるんじゃないか?とは思う事もあるけれど
反対にのりついちゃってる。
でも、ほら、あるじゃない?霊媒体質ってやつ?第6感とかさ、
要するには、自分のせいじゃないのよ、不可抗力なのよ。って言いたいけれど
・・・・
まあね、自己管理よね。反省。
で、今日深夜1時過ぎ無事帰宅して、そのまま布団にばたんQキュー。
こういう時、深い眠りについて、たまに歯ぎしりや、イビキかいてたりするらしいけれど。
何分眠ってたんだろう? 何だかね。いきなり体が縛られた感じなの。
すっごく重たくて、どうにも、もがこうとしても全く動けないのよ。
多分布団に入って、1時間くらいだろうけれど、苦しい感じと、声を出そうとしても、全く。口が少し開くも、声が出ない。
それで、 分かった! これがあれなんだって、 【金縛り】ってやつよ。
隣の夫は私を背にして横向きに寝ているから、私にちっとも気づかない。
仕方ないわね、
よくね、恐いと思っちゃいけないって言うけれど 幽霊と思うから、やっぱり恐いけど、恐る恐るね、目を少しだけ開けてみると、 ぎょっとすると一瞬にしてゾっわ、
凍りついたんだけれど、、、、
あきらかに、足元に人っぽい姿で私の足を押さえているのよ。
(何?何何何でと、それこそ意味不明でまとまらない時間、2.30秒くらいなんだけど、)仕方ないし、まぁいいやって思ったら少し落ち着いて、
足押さえられているんだけど、なんだか丁度いい指圧みたいで案外、気持ち良いのよ。2.3分。そんな風に何も話せずに、やってくれてて、
酔いが残っているのか、そういう事か判らないけれどさ、声が出ないから、心で思って話しかけてみたのね。
(足はだいぶ良くなったからさ、うつぶせになるから、背中のマッサージお願いっ。)てね。
そしたら、フッって金縛りみたいなの解けたのか、消えてしまったのよ。
私初めての金縛りを体験してしまって、そりゃ恐かったけど、何だかね、本当上手だったから、それこそ、肩とかふくらはぎも、正直、やってほしくて残念。な気持ち。
って、私、霊媒体質かも。
だから、うつみみどりさんの生まれ変わりってのもあながち、あり得るのかも知れません。
うつみみどりさん、ごめんなさい。
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